8月17日、兵庫県太子町にある聖徳太子縁のお寺・斑鳩寺を訪れましたので、その時の話を書きたいと思います。

JR網干駅で下車。そこから炎天下の中、歩いて行きましたが、とても暑かったです。行きと帰りの両方で500ミリリットルのペットボトルを1本、飲んでしまいました。

お寺に到着すると、境内には地元の子供しかおらず、本堂(講堂)でお参りした後、納経所に行き、聖徳殿と聖宝殿の拝観をお願いしました。値段はそれぞれ300円で、両方が拝観できる共通券は500円でした。





「聖宝殿の前で待っていて下さい」とのことで、聖宝殿に移動し、待っていると、お寺の方が出てこられ、聖宝殿の扉を開け、一緒に中に入りました。

聖宝殿では、正面に薬師三尊像と十二神将が祀られていました。薬師如来坐像は江戸時代の作とのことですが、美しいお顔をされていました。日光、月光菩薩、十二神将像は鎌倉時代の作で、国の重要文化財に指定されています。

聖宝殿の右側には、地蔵菩薩、愛染明王、如来像が祀られていましたが、愛染明王像がインパクトがありました。素朴というかプリミティブというか言葉ではなかなか表現できない像で、愛染明王でこのような像は他にはないのではと思います。

左側には、摩利支天、如意輪観音、如来像が祀られていましたが、摩利支天像が一番印象に残りました。摩利支天像は小さな像は何度か拝観したことがありますが、像高50センチ程度のものは初めて拝観したので、インパクトがありました。摩利支天は三面、六臂六足で、猪に乗っていましたが、摩利支天のお顔と対照に猪はタレ目で可愛い感じがしました。

次は聖徳殿です。堂内奥に案内してもらい、聖徳太子十六歳像を拝観しました。聖徳太子の髪の毛が植えられていると伝えられ、高松宮から頂いた衣を羽織った等身大の聖徳太子像は生きて、そこに立っているように感じました。

聖宝殿の仏像は斑鳩寺が焼失した後、再建時に他のお寺から移動してきたものですので、聖徳太子を感じませんが、聖徳殿は正に斑鳩寺が聖徳太子が建立したお寺であると再認識させるものでした。
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