国宝の平等院鳳凰堂が平成24年9月3日から平成26年3月31日まで修理が行われ、その期間中は鳳凰堂の内部拝観が出来なくなります。「その前に拝観を」ということで、8月11日に行って来ました。

受付で拝観料を払い、境内に入るとまっ先に内陣拝観の受付に行きました。すると、拝観は1時間後とのこと。でも、境内を散策したり、平等院ミュージアム鳳翔館を鑑賞したりすると1時間はあっという間に過ぎます。

まずは阿字池の周辺を歩きながら、鳳凰堂を鑑賞。どの角度から見ても素晴らしいですね。





次は鳳翔館内を鑑賞。雲中供養菩薩像が素晴らしかったのはもちろんですが、私は8月20日まで特別展示されている源頼政の守り本尊であった地蔵菩薩立像が印象に残りました。

地蔵菩薩像の顔は面長で、頼政自体がそのような顔をしていたので、この像に親近感を持ったのかなと思いました。また地蔵菩薩像は錫杖の代わりに矢を持っており、像から受ける全体的な印象が、武士好みのように感じました。

鳳翔館を出た後、源頼政のお墓にお参りをしました。案内には

治承四年(1180)五月二十六日、平家追討の兵を挙げた頼政は、宇治川で平知盛軍の追撃を受け、平等院境内にて自刃しました(齢七十六歳)。

とあり、今日でさえ高齢である七十六歳で戦ったのに驚き、よほど強い志があったのだろうなと思いました。

内陣拝観の五分前ぐらいになりましたので、受付所に戻り、時間が来たので、案内の方を先頭に内陣に入りました。

内陣には、もちろん、定朝作の阿弥陀如来坐像が祀られています。定朝が造ったと確認できる唯一の仏像。どの角度から拝観しても、とても素晴らしかったです。内陣拝観の時間は15分程度ですが、もっと滞在していたい空間でした。

内陣拝観を終えた後、再び、阿字池の周辺を歩き、正面から鳳凰堂を鑑賞。丸窓から阿弥陀如来の顔が見えるはずですが、肉眼ではよくわかりませんでした。デジカメのズームを最大にして撮りましたが、なんとか写っていました。



平等院を訪れたのは久しぶりでしたが、やっぱり、良いお寺だなと思いました。今度は修理が終わった後にまた訪れようと思います。

(追記)本記事は8月11日に訪れたことを書いていますが、昨夜の豪雨で平等院を含め、宇治に被害がありました。1日も早い復旧を願っています。
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