宝積寺の十一面観音像は伝教大師の御持仏であり、安芸守・平清盛は観音菩薩像の霊験あらたかなることを聞き、1158年8月に三日三晩、平家一門の繁栄、武運長久を祈願しました。
お寺の近くまで来ると平家の家紋である揚羽蝶が描かれた赤いのぼり旗がたくさん立てられており、本堂に到着すると大きく「平清盛」と書かれていました。

堂内に入ると中央の厨子の中に十一面観音坐像が祀られており、右側に不動明王、左側に阿弥陀如来像が安置されていました。この像を清盛も拝んだと思うと感じるものがありますね。
堂内には清盛直筆の書があり、お坊さんの像もあり、出家した後も清盛かなと思いました。残念だったのは堂内に誰もおらず、話を伺うことができなかったことです。出来れば、お話を伺いながら、清盛ゆかりの寺宝を拝観したかったです。
宝積寺は高台にあるので境内からの眺めは見事でした。瀬戸内海はたくさんの島々があり、とても美しい風景だと思います。

カテゴリ
タグ