出流山満願寺の朝のお勤めの後、宿に戻って朝食を食べ、益子町の西明寺を訪れました。西明寺は出流山満願寺と同じく坂東三十三観音の札所ですので、以前訪れたことがあります。その時はバス停から結構歩きましたが、今回はツアーでバスに乗っていますので、あっという間に到着しました。

お寺に到着し、本堂に向かいますが、途中に坂東三十三観音札所本尊の石仏がありました。前回訪れた時は石仏にそれほど興味がありませんでしたが、吉田さんの影響で石仏に興味が出て、石仏があるとチェックをしてしまいます。

本堂に到着すると、前回は入堂できなかった本堂内に入りました。堂内には、中央に十一面観音、不動明王、毘沙門天、右側に延命観音、馬頭観音、如意輪観音、左側に千手観音、准胝観音などが祀られており、更にお堂に左奥には神像も安置されていました。

素晴らしい仏像群ですが、私の心が上手く定まりません。前回は長い道を歩いて苦労して訪れたのに今回はバスであっという間に到着したので、そのギャップが上手く整理できていないような気がしました。前回はありがたく感じた仏様が今回は前回ほど感じるものがありません。

致知出版の本で紹介されていたフランスの哲学者・アランの言葉
「ロープウェイできた人は、登山家と同じ太陽を見ることはできない」
を思い出しました。

見える景色は同じですが、感じるものには大きな差が出るような気がしました。
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