観音堂には中央に観音像、脇侍として、不動三尊、吉祥天が祀られていました。こちらの観音様は安産、子育て観音として信仰されており、両親がこちらの観音様にお願いして、無事に生まれ育ったので、今度は自分が生まれてくる子供のためにお参りに来る人がいるそうです。こういうのは良い話ですね。
「東国武士の守り本尊巡り」ということで、こちらの観音像の中には、足利氏五代の頼氏の念持仏があるという伝承がありますが、調査しても見つからなかったそうです。
観音、不動、吉祥天という珍しい三尊形式ですが、本来は脇侍として、不動明王、愛染明王を祀りたかったそうですが、愛染明王像がお寺にはおられず、吉祥寺ということで、吉祥天を祀ったとのことです。ですので、吉祥天像は新しい像で、浄瑠璃寺の吉祥天像をモデルにしています。
吉祥寺は東国花の寺の札所で、1500株を超えるアジサイが植えられているそうです。訪れた時は入口に少し咲いているだけでしたが、満開時には壮観な景色が広がると思います。

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