妻沼聖天山を拝観した後、足利市に移動し、銀釜で昼食をいただきました。冷やし釜めしを初めて食べましたが、美味しかったです。個人で寺社巡りをする時は食事にあまりこだわりませんが、このツアーは食事にもこだわってお店を選んでいますので、食事も毎回楽しみです。



昼食後は市内の正善寺へ。正善寺は前方後円墳の上に建つ珍しいお寺です。入口には馬頭観音の石像、境内には不動明王の石像、そして、本堂前に伝教大師像が安置されていました。







堂内に入ると中央に阿弥陀如来坐像、左右に千手観音像、馬頭観音像が祀られており、お寺の方が説明をしてくれました。

阿弥陀如来像は弥陀定印をしており、日光・輪王寺から来られた像です。修験道の場合、弥陀定印に特徴があり、人差し指の第一関節が少し曲がって、スペースがあるのだそうです。これから弥陀定印をした阿弥陀如来像にお会いした時はその点を確認しようと思います。

如来像には肉髻と地髪の間に赤色の肉髻珠をみることがありますが、こちらの像は肉髻珠が頭頂にあるそうです。像は見上げる場所に安置されているので、頭頂にある肉髻珠を見ることはできません。しかし、仏画などで頭頂に肉髻珠がある場合、肉髻珠は知恵の光明を示すものですが、頭部が禿げているように見えますので、見えないほうが良いですね。

説明の後、内陣に入り、像を近くで拝観させてもらいました。内陣の天井には25菩薩図が描かれており、極楽浄土をイメージしていると感じました。阿弥陀如来像は頭の後ろの光背に雲があり、光背も珍しいなと思いました。

堂内を拝観した後、古墳の横穴式石室に入りました。中に弁財天が祀られており、このような前方後円墳があるのは足利市が古代から栄えていた証拠ですね。


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