かってある新聞記者がマザーテレサにこんな質問をしたそうです。
「あなたがたったいま死にかけている人を助けて何になるのですか。この人は必ず死ぬのですから、そんなことをしても世の中は変わらないのではないのですか」
マザーテレサは毅然としてこう答えられました。
「私たちは社会を変えようとしているのではありません。いま、目の前に飢えている人がいたら、その人の飢えを満たしてあげる。ただそれだけでいいのです。確かに、そのこと自体で世の中は変わらないでしょう。でも、目の前に渇いている人がいれば、その渇きを満たすために私たちはそのいのちに仕えていくのです」
彼女は別の場所でこうも言っています。
「私たちのやっていることは僅かな一滴を大海に投じているようなものです。ただ、その一滴なくしてこの大海原はないのです」
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