十一面観音立像は収蔵庫に安置されていましたが、外から拝観できるだけで、収蔵庫の中に入って間近に拝観することはできませんでした。またお寺の方の解説も特になく、少し残念でした。でも、お地蔵さんの特徴である錫杖を持つ四臂の十一面観音様は遠くからでも素晴らしかったです。
その後、本堂内を拝観しました。天台真盛宗らしく念仏用の鐘が置いてありました。伏見桃山城の遺材で建てられたといわれている客殿、聖衆来迎図を表現したという庭園を拝観し終わった後、まだ時間があったので、どこか別のお寺に行こうと言うことになり、旅行会社の方の提案により、蓮長寺に行くことになりました。琵琶湖周辺のお寺に熟知していないと、こういう時、とっさにお寺の名前が出てきません。今回同行した旅行会社の方は、本当に琵琶湖周辺の寺院を熟知しており、改めてすごいなと思いました。
蓮長寺は、本日訪れた和蔵堂と同じように、本堂とは別に観音様を安置する収蔵庫のような観音堂があり、ご住職自らが案内をしてくれました。こちらの観音様はまず腰の部分に目がいきます。薬師寺の日光・月光菩薩のように腰を大きくひねった魅惑的なポーズです。それ以外にも様々な特徴を持っており、ご住職の説明の聞きながら、その箇所を間近で確認することができ、非常に有意義でした。
また脇侍のような形で阿弥陀如来と不動明王が祀られていました。阿弥陀如来立像は江戸時代の作だそうで、整った像でした。一方の不動明王立像は、なかなか特徴的です。琵琶湖周辺には素敵な仏様が多数祀られていると改めて思いました。
これで二日目の寺社巡りは終了しました。
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