4月8日、奈良から京都に戻ると泉涌寺を訪れました。お寺に到着すると立て看板があります。そこには
「十二年に一度 辰年特別公開 舎利殿御開帳と鳴龍体験 平成二十四年四月一日~三十日」
とありました。



このような特別公開が行われていることを全然知りませんでした。十二年に一度の特別公開ならば、拝観しないわけにはいきません。楊貴妃観音堂、仏殿を拝観した後、仏殿の後ろにある舎利殿を拝観しました。



拝観料は五百円で、散華を二枚、頂きました。お堂に上がると本尊として仏牙舎利が入った宝塔が祀られていました。仏牙舎利とは、お釈迦様の口元付近の舎利で、数多くの説法をされた口周りの舎利は特に重要視されているそうです。

宝塔の両脇には、韋駄天と月蓋長者像が祀られていました。韋駄天はお釈迦様の舎利が盗まれた時に取り返した仏様ですので、祀られているのでしょう。月蓋長者像は楊貴妃観音像の脇侍として、南宋から請来された像とのことです。

天井に龍が描かれており、頂いた案内に

龍はお釈迦様と縁が深く、ご生誕の時には清浄な水でお釈迦様と清め、そして、悟りを開かれた時には屋根となって7日館降雨からお釈迦様をお守りしました。

その後、仏法の守護者として神になり、寺院の天井に多く描かれるようになりました。

とありました。

4月8日のお釈迦様の誕生日に舎利殿を拝観できたのもご縁だと思います。
タグ