(坂井)伸びる人とそうでない人の差はなんだと思われますか。
(道場)やっぱり「バカ」がつかなきゃダメだと思うんですよ。料理バカとか、野球バカ、将棋バカ、バカ正直とか。とにかくバカがつくぐらいに料理が好きな人間でないとその先へは行くことができない。
ゴルフでも、いくらいいショットを打っても、最後のパットを入れられない選手がいる。それを入れるためには、陰で物凄い修練や心の強さなど、様々な要素が作用しているんですが、そのすべてが最後のワンパットにかかっているんです。
これが決められるか決められないかで、一流、二流が決まってしまうんですね。そのためには急所や勘所を自分でガチッと持ってやらないといけない。不安があるうちはダメです。
(坂井)同感ですね。それに一つ加えさせていただくと、自分がコックコートを着た姿に惚れる奴と惚れない奴。自分の姿を鏡に映した時に、おぉ、かっこいいじゃんと惚れることができる。自分が料理人生を生涯背負っていくぞという強い気持ちを持った人は、やっぱりその軸がぶれない。だから惚れたら軸はぶらすなと。この軸がふれると二流になってしまうんです。
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