金龍院には、十一面千手観音像と不動明王像が祀られています。十一面千手観音像は頭上の十一面観音が下を向いており、本でその姿を拝見して以来、お会いしたいと思っていた仏像なので、今回の訪問をとても楽しみにしていました。

お寺に到着すると堂内に上がり、まず説明を聞きました。北条早雲の三男である北条幻庵が創建したお寺で、そのため、寺紋は北条家と同じ三つ鱗だそうです。

堂内の右に千手観音像と不動明王像が安置されており、千手観音像は廃仏毀釈により廃寺となった龍源寺から移されたもので、不動明王像は行基作と言われており、最近は、不動明王像目当てに訪れる人が多くなっているそうです。

話が終わると堂内右側の仏像が祀られている場所に移動しました。十一面千手観音像は想像よりも小さな像でした。本でお姿を見て、六尺ぐらいの像を想像していました。頭上を見るとやはり、頭部の十一面観音が下を向いていました。

・足元をしっかり見ることが大切である。
・自分の求めているものは足元、つまり、遠い所ではなく、近くにある。
などを伝えようとしているのかなと思いましたが、どうでしょうか。

不動明王像、こちらも古い様式をした良い仏像で、最近、人気が出ているのも納得します。こういう仏像がある伊豆は凄い場所だなと改めて思いました。


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