長講堂は新テレビ見仏記3で紹介されていたお寺で、DVDをみて、いつか訪れたいと思っていましたが、今回、京の冬の旅で訪れることが出来ました。お寺では、まず後白河法皇自画像の模刻を拝観しました。本物の画像は五十年に一度のみ拝観できるそうです。同じ部屋に法皇直筆と伝わる「過去現在牒」がありました。

次の部屋には本尊の阿弥陀三尊像が祀られていました。今回の京の冬の旅で拝観した仏像の中ではこちらの阿弥陀三尊像が一番良かったです。阿弥陀如来像は丈六で、脇侍の観音、勢至は外側の足を踏み下げているのが特徴的でした。

もう一組、三尺ほどの阿弥陀三尊像があり、元・塔頭のご本尊だったそうです。先ほどの丈六の本尊は三尊とも坐像でしたが、こちらは三尊とも立像でした。また数回火事があったことが像に書かれていることが珍しいそうです。

善導大師と法然上人像も祀られていました。特徴的なのは両像ともお腹辺りに体内仏があることです。善導大師は阿弥陀如来の生まれ変わりと言われているので阿弥陀如来、法然上人は勢至菩薩のお生まれ変わりと言われているので勢至菩薩が体内仏として祀られています。このような像は他にはないと言われていましたが、確かに他で拝観した記憶がありません。テレビ見仏記で言われていたように善導大師像は下半身が金色です。これは法然上人の夢の中に出てきた善導大師の下半身が金色だったからです。

我々が座っていた外陣にも立派な天蓋があり、外陣に天蓋があるお寺は他にはあまりないそうです。百万遍大念珠と呼ばれる大きな数珠がありました。京都では地蔵盆の時に参加者でこの数珠を回すそうです。数珠には西国三十三観音のご本尊が描かれており、数珠を一周回すと西国三十三観音を全部回った功徳があるそうで、こういう地蔵盆の風習は良いなと思いました。

最後の部屋では、後白河法皇像を拝観しました。毎年4月13日の法皇忌のみ公開されるそうですが、今回の京の冬の旅で特別に公開されています。像は一般にイメージする後白河法皇の姿をしており、実際に法皇はこのような御姿をされていたのだろうなと思いました。

長講堂は阿弥陀三尊像が印象的したので、もう一度訪れたいなと思います。




長講堂、御朱印がたくさんあって驚きました。
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