雲龍院を拝観した後、同じ泉湧寺の塔頭である悲田院を拝観しました。受付のブザーを押し、拝観したい旨を伝えるとお寺の方が現れ、堂内に上がりました。ちなみに拝観料は500円でした。

お寺の方の案内のもと、堂内を拝観しました。まずは土佐光起・光成親子の襖絵を拝観しました。次に今回の訪問の目的である、快慶作・宝冠阿弥陀如来坐像を拝観しました。

一般に阿弥陀如来は頭は螺髪ですが、こちらの像は菩薩のように髪を結い上げています。しかし、手が阿弥陀如来の印をしていますので、阿弥陀如来とのことです。宝冠阿弥陀と言うように本来は宝冠をつけているはずですが、宝冠がありません。これは宝冠に宝石がついており、それで盗まれたのではないかと考えられているそうです。

像は快慶作らしい美しいものでした。大津博物館で展示されていた時に拝観しましたが、その時から一度お寺で拝観したいと思っていましたので、今回お参りすることができて良かったです。更に奥に行くとご本尊の阿弥陀如来立像が祀られていました。

隣の部屋には高槻城主であった永井直清の像が祀られていました。直清が悲田院を現在の地に移して再興したからだそうです。

悲田院は日曜日には法要をしていることが多く、拝観できないことも多いそうですが、今回拝観できて本当に良かったです。泉涌寺は塔頭にも良いお寺が多いですね。


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