致知出版の人間学入門に掲載されている、渡部昇一さんの「ヒルティに学んだ心術が支えとなった」より。

・最も印象に残った言葉

自分の置かれた環境の中で、自分の意志で自由にならない範囲をしっかりと見極めることです。自分の意志の範囲の中にあるものは、自分が考えて最善の手を打つ。自分の意志の範囲にないもの、これは諦める。こういうものに対しては、絶対に心を動かさない。

外界のもの、地震とか天災とかは自分の意志の範囲にない。友人や世の中の人が自分をどう思うかも、自分の自由にはならない。こういう自由にならないものに、自由にならないからといって、腹を立て、心の平静を失うのは愚かだということです。こういうものに対しては絶対に自分の心を騒がせない。

それからもう一つ、大事なことがある。自分が本当になりたいもの、やりたいものがふつふつとね、自分の脊髄の中で燃えているような感じがする時は、その可能性がその人にあるんだという、自然といってもいいし、神といってもいいが、そのお墨付きであるということです。

・創作座右の銘

自分の意志で自由になる範囲かそうでないかをハッキリと見極め、自由になる範囲のことを精一杯努力する。
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