正林庵に到着すると既に収蔵庫の扉が開かれ、管理されている方々が我々を待っていました。管理されている方々に挨拶をしながら、収蔵庫に向かうと、中に像高三十三センチで銅造の如意輪観音半跏像が祀られていました。

像は、右足を曲げて左膝の上に乗せ、左足は下げて蓮の花を踏み、右手は曲げて指先を軽く頬にあてているポーズを取っており、如意輪観音とも弥勒菩薩とも呼ばれる御姿をしています。

お話を伺うと、白鳳時代の作で、福井県では一番古い仏像だそうです。今までに四回盗難に遭いましたが、全て戻ってきたそう、何か不思議な力を感じました。また銅製なので、かなり重たいそうです。

像を近くで拝観させてもらいましたが、良い仏像で、写真を購入してしまいました。またライトを当てて拝観できるようにもなっていましたが、ライト無しのお姿のほうが素晴らしく思えました。


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