最初に訪れたお寺は智識寺です。重文の大御堂の中に入ると、中央に厨子に入った十一面観音像、向かって右側に聖観音像と二天像、左側に地蔵菩薩座像と二天像が安置されていました。



事前に十一面観音像は腕が非常に長いと聞いていましたのでそれを確認すると、確かに右手が非常に長いです。「人でも多くの人を救って欲しい」、行基作と言われていますが、仏像を造った人はそう願ったのだと思いました。
向かって右の聖観音像は逆に右手が短い気がしました。右手の先の色が違ったので、補修された際、短くなったのだろうと思います。二天像はいかにも地方仏という感じのお顔をしていました。
お堂の天井には龍が描かれており、元は鳴き龍だったそうですが、今は鳴かないそうです。
またお堂の左側にある小さな厨子の中に大黒天像が祀られていました。こちらの大黒天像は地元では大変有名だそうで、招き猫のように手招きをしているので、十一面観音像よりこちらの大黒天像をメインにお参りに来る人もいるそうです。
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