この日は午後から雨が降るかもしれないという天気予報で、長浜港に向かう途中から徐々に雨が降り始め、フェリーに乗ることには傘が必要という天候になりました。前回竹生島を訪れた時も雨でしたが、弁天様は水の神様なので、雨が降るのは歓迎してもらっていると考えることにしています。
今回竹生島を訪れようと思ったのは
・宝厳寺で開催されている特別展「江・浅井三姉妹 心の源流~浅井氏の竹生島信仰と秀吉の大望~」が11月6日まで
だったからというのが一番の理由ですが、今年はまだ竹生島を訪れていなかったので、年に一度の竹生島めぐりをしたかったというのもあります。
島に上陸すると入島料400円と特別展の拝観料500円を合わせた900円にチケットを購入。まずは石段途中にある第一会場です。

中に入ると、浅井久政が奉納したとされる弁才天像が安置されていました。後で気づきましたが、こちらはいつもは弁天堂に祀られている弁才天像です。
弁天像の前に着座し、案内の方から蓮華会について説明してもらいました。蓮華会は中世から今日まで続く儀式で、竹生島の信仰者の中から籤(くじ)で決められた頭役と呼ばれる人が弁才天像を新造して、その像を竹生島に奉納する五穀豊穣を祈願する雨乞いの行事です。
10年前の蓮華会で奉納された弁才天像も展示してありました。浅井久政が奉納した弁才天像と同じく、八臂で頭上に鳥居と宇賀神を抱く形式で、違いといえば、坐像と立像という点だけでした。説明の方に「奉納する弁才天像は坐像でも立像でも構わないのですか」と尋ねると「問題ない」とのこと。但し、弁才天像には二臂で琵琶を弾くスタイルがありますが、奉納するのは八臂で頭上に鳥居と宇賀神を抱く形式だそうです。
お堂を出て、再び石段を登り、次は弁天堂に入りました。弁天堂は本当に気持ちの良いお堂です。弁天様に今年もお参りできたことに感謝しました。
お参りが終わった後、堂内の授与所を見ていると、左側の弁才天像がいつもの像とは違うことに気づきました。尋ねると、やはり、以前祀られていた像は第一会場で展示されているとのことでした。
次は三重塔そばの宝物殿で開催されている二つ目の展示を鑑賞しました。こちらで興味深かったのは秀吉について悪く書かれていたことです。例えば
秀吉の竹生島支援は金品の提供に留まり、蓮華会に参加、あるいは支援するなど、宗教的支援は皆無と言ってよい。一般に秀吉は竹生島を信仰していたと評されるが、彼の竹生島信仰は、領国支配の一環で政策的なものであったと言わざるを得ない。
などです。
次は観音堂でお参り。西国三十三ヶ所の観音様です。


その後、竹生島神社などでお参りをし、最後は売店でおみやげを買って、竹生島を後にしました。やっぱり、竹生島は良いところです。来年もまた訪れたいです。
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