滋賀県立近代美術館の後は第47回京都非公開文化財特別公開で公開されている東福寺三門に行きました。

紅葉の時は大混雑する東福寺ですが、さすがにまだ紅葉には早いので、混雑はしていませんでしたが、それでも結構人はいました。



私は三門が目当てですので、まっすぐ三門へ。この日は天気が良かったので、青空の下、三門がとても立派でした。





拝観料を払い、階段を登って、上に移動します。そして、三門上部に入ると、中央に宝冠釈迦如来坐像、周りに十六羅漢像が祀られていました。三門に祀られている像は釈迦如来と十六羅漢というパターンがほとんどですが、何か決まりがあるのですかね。脇侍の仏様は分からなかったのですが、説明によると、善財童子像と月蓋長者だそうです。

天井には上半身が人間で下半身が鳥の生物が描かれていました。私は迦陵頻伽だと思っていました。向かって右側は予想通り、迦陵頻伽でしたが、左側は共命鳥(ぐみょうちょう)だそうです。

共命鳥については知らなかったので、ネットで調べると、身体は一つで、頭が二つに分かれている烏とのことです。しかし、東福寺三門の共命鳥は鳥の顔ではなく、人の顔が二つありました。

頭が二つあるので、お互いの考えも違うということで、いつも喧嘩をしていました。そして、とうとう一つがもう一つを殺してしまいました。しかし、体は一つですので、結局、両方死んでしまいました。つまり、我々は相互に依存して生きていますので、自分だけ良ければいいと思って行動していると、結果として、自分を滅ぼすということです。

東福寺三門では共命鳥について学べたのが一番の収穫でした。
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