本堂に入ると中央に阿弥陀如来坐像が祀られていました。来迎印ではなく、瞑想印の阿弥陀如来像で、立派なものでした。像の前の須弥壇には二十五菩薩を象徴する二十五の生花が散華されており、花は季節によって変わるそうで、秋は菊の花でした。お堂の左右の壇には十一面観音像、勢至菩薩像が安置されていました。
内陣の天井は蛇腹天井になっています。入口の山門は少し高いところにあり、これはお寺と俗世間とを遮断するためだそうです。山門を入ってすぐのところにある白砂壇は水を表しており、心身を清めて清域に入ることを意味しているそうです。これら三つ(蛇腹天井、山門、白砂壇)は禅宗様式とのことです。

山門

白砂壇
次は龍の間と呼ばれる部屋に行きました。名前の通り、ふすまに龍が描かれていますが、龍は一部しか描かれておらず、見る人にその姿を想像させるのだそうです。
その隣は見晴らしの間と呼ばれる部屋でした。聖衆来迎図があり、二十五菩薩が描かれていました。左側が極楽浄土から迎えに来る時の画で、右側が極楽浄土に帰る時の画だそうです。左は来迎印の立像で、右は来迎印の坐像でしたが、戻る時は座るという決まりがあるのでしょうか。阿弥陀如来の側にお地蔵さんのような仏様が二体描かれていましたが、一体は地蔵菩薩で、もう一体は龍樹菩薩だそうです。
この後、法話を聞きましたが、それについては別の記事で書きたいと思います。

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