JR目黒駅から歩いて行きましたので、まずは大円寺から。境内に左側に石仏の五百羅漢が祀られています。

1772年に江戸市街地を焼いた大火があり、火元とみられたのが大円寺であったため、焼死した人々を供養するために大円寺境内に五百羅漢像が建立されました。五百羅漢像の中に亡くなった縁者に似た顔があるといいますので、遺族の方は火事で亡くなった人に似た顔を探したことでしょう。
五百羅漢像の前には、お釈迦様、摩訶迦葉尊者、阿難尊者、文殊菩薩、普賢菩薩、十六羅漢像が祀られていました。

大円寺から歩いて、五百羅漢寺へ。中にはたくさんの等身大の五百羅漢の木像が祀られています。一体一体に名前と紹介が書かれており、当然かも知れませんが、一つ一つにきちんと名前があるんだなと思いました。

本堂には丈六のお釈迦様が中央に祀られており、脇に摩訶迦葉尊者、阿難尊者、文殊菩薩、普賢菩薩が安置され、左右には五百羅漢像が祀られています。こちらのお釈迦様は未敷蓮華を持った拈華微笑であり、先ほどの大円寺の像と同じでした。拈華微笑仏はあまりないので、大円寺の像は五百羅漢寺の像を参考にしたと思います。
本堂では、お釈迦様の説法が流れており、京都や奈良のお寺にも負けないとても良い空間だと思います。
五百羅漢像を造ったのは松雲元慶禅師ですが、
大分の耶馬渓の羅漢寺で五百羅漢像に出会い、強い感動を受け、自分も彫りたいという願いをいだいた
とありました。それを読み、大分の羅漢寺に訪れたいなと思いました。
カテゴリ
タグ