三門をくぐり、仏殿へ。増上寺塔頭・最勝院の記事に
最勝院は二代将軍徳川秀忠の正室である江(ごう)の位牌を祀る御霊屋を護る別当寺院として増上寺境内に創建されたお寺です。
と書きましたが、江の位牌を祀る御霊屋は増上寺から建長寺に移され、仏殿がその建物です。
仏殿の中には右手に錫杖、左手に宝珠を持った丈六の地蔵菩薩坐像が安置されています。お地蔵さんはとても優しい顔をしています。天井画は鳥ばかりでしたが、何か意味があるのでしょうか。
次は仏殿の裏にある法堂に行きました。千手観音坐像が祀られ、その前に釈迦苦行像が安置されていました。また天井には立派な龍の画が描かれていました。

仏殿(右)と法堂(左)
そして、お目当ての唐門です。案内板には
この門は、寛永五年(1628)に崇源院(二代将軍秀忠の夫人「お江」)の霊屋(現建長寺仏殿)の門として東京都港区芝の増上寺に建立の後、正保四年(1647)年に仏殿とともにこの地に移築され、関東大震災の被害を受け、解体修理が行われて以来八十余年傷みが進み雨漏れして今回の大修理となりました。
去る五月三十日移築された当時のすばらしい門に生まれ変わりました。
とありました。



江の御霊屋の門として相応しい姿になったと思います。門がこれだけ素晴らしいものでしたら、現・仏殿も素晴らしい姿だったのでしょうか。
方丈の裏にある庭園を拝観しました。丁度、浮島に鳥がおり、しばらくその姿を見ていました。

最後は建長寺の境内の奥にある半僧坊へ。半僧坊には石段を何段も登らなければならないので訪れるのがなかなか大変ですが、画像のように天狗さんが歓迎してくれますので、建長寺を訪れた時には毎回訪れています。

半僧坊からの景色は素晴らしく、富士山が見れる富士見台などもありますが、私は天狗像の後ろから見る景色が好きです。

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