本日は致知出版社から出版された「生き方の流儀」の出版記念講演会に参加し、米長邦雄さんと渡部昇一さんのお話を聴講してきました。米長さんと渡部さんのお話を直接お聞きするのは初めてで、お二人とも冗談を交えながら話され、それぞれ一時間の講演があっという間に終了したという感じでした。

また、お二人の講演後、トークショーがあり、致知出版の藤尾社長が司会を務められました。藤尾社長も一度お目にかかりたいと思っていましたので、そのお姿、声を実際に見聞きすることができ、とても良かったです。

以下、印象に残った話を書きます。

(米長さんの講演から)

・将棋はインドで生まれたとされ、似たようなゲームが世界各地にある。日本の将棋の特徴は、取った駒を使えることである。つまり、将棋は戦争ゲームだが、日本の将棋は戦死者が一人もいない戦争ゲームである。

戦争ゲームは一般に駒に王、馬、大砲などの名前がついている。しかし、日本の将棋は、玉(ぎょく)、金、銀と名付けられている。香(きょう)は香木のことである。

・ゆとり教育は間違いだというがそうではない。ゆとり教育とは、みずから考え、どう生きるかを考え、生きる力をはぐくむもの。

自分の力で考え、自分で発見することが大切。(他から得た)情報をたくさん持っている人が凄い訳ではない。自分で考えたことを持っている人が凄い。

・運を良くするには、運が良い人と付き合い、運の悪い人とは付き合わないこと。「妬む、僻む、恨む、憎む」の気持ちを持っている人は運の悪い人。それらの項目を持たないで、致知を読んでいる人が運の良い人である。

(渡部さんの講演から)

・自分は運が良いと思うことが大切。松下幸之助がそう。当たり前のことを運が良いと思う。

・惜福(せきふく)、幸運を使い尽くさないことが大切。

・脳の働きには二種類ある。intelligenceとintellectである。intelligenceは勉強することで身につき、測ることができる。一方、intellectは測ることができない。

世の中には回答があるものとないものがある。回答があるものにはintelligenceで対応できるが、ないものに対してはintellectが必要。

(トークショー)

・青年の気が出続けることが大切。そのためには
(1) 人生の若い時期に真剣に、鮮烈に生きたこと
(2) 何歳になっても青雲の心を持つこと
が必要。


米長さんが話されていましたが、以前は致知の講演会の参加者は年配の男性がほとんどだったそうです。しかし、最近は、若い人と女性が増えてきたそうです。確かに会場を見回しても、若い人と女性の方が結構いらっしゃいました。

致知の読者は年齢、性別を問わず、世の為人の為になるよう自分自身を磨いているのだなと実感しました。私も一隅を照らせるよう努力していきたいと改めて思いました。
カテゴリ
タグ