8月6日の話です。名古屋で甚目寺観音展を鑑賞した後、米原駅に移動しました。米原駅には何度も訪れていますが、駅の外に出るのは二回目です。しかし、一回目は吉田さらささんの湖北仏像ツアーで下車し、周辺を散策することなく、バスに乗って湖北に向かいましたので、実質、初めてと言っていいと思います。

今回、米原駅で下車したのは、びわ湖百八霊場をめぐろうと思い、その札所である青岸寺を訪れる為です。

青岸寺は米原駅のほど近くにありました。拝観料300円を払い、堂内を奥に進むと、庭園がありました。しばらく庭を見ていると団体の方が来られ、お寺の方が庭を案内してくれました。

青岸寺の庭園は苔で水を表わしていますが、雨の降った二日後ぐらいに地下から綺麗な水が湧いてきて、苔で表した水ではなく、本当に水をたたえた庭園になるそうです。このように青岸寺の庭園は二つの顔を持つそうです。

庭園を拝観した後、ご本尊の聖観音坐像にお参りしました。案内にはもう一体、鎌倉時代後期作の十一面観音立像が掲載されていたので、どこに祀られているのだろうと思っていましたが、ご本尊のいらした部屋の片隅に祀られていました。こちらは近くで拝観でき、そのお顔を見ていると、近江で起こった数々の出来事をどのような思いで見てきたのだろうと感じました。

境内にあった案内によると、予約をすれば、庭園の拝観と禅の世界を楽しみしながら、精進料理をいただくことができるそうです(二千円)。また、11月下旬には庭園がライトアップされるそうで、その時にまた訪れたいなと思いました。




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