8月9日はまず十輪院を訪れました。なぜ十輪院を訪れようと思ったかというと、十輪院のホームページで「これからの寺院の在り方への提言」を読んだからです。

そこには、朝夕のお勤めを一般公開することの意義が書かれており、それを読んで、その通りだと感じ、十輪院の朝のお勤めに参加したいと思いました。

朝のお勤めは8時半からなので、10分ぐらい前にすると、お寺の方に本堂に案内してもらいました。そして、参加するのは初めてだと伝えると、説明をしてくれました。

懺悔文(さんげのもん)、仏前勤行集を頂き、それをお勤めで唱えました。懺悔文は真言宗の覚鑁(かくばん)上人が書きしたためた「密厳院発露懺悔文」に基づいています。密厳院発露懺悔文は僧侶の自覚を促し自戒するするもので、それを僧侶だけでなく一般の方々にも通用するように十輪院の方が書き改めたものが懺悔文です。懺悔文は唱えていて、良いことが書かれているなと思いました。

お経の読経は9時頃に終了し、後の30分はご住職と話をしました。奈良国立博物館で開催されている天竺展の話になり、展示されている「大般若経(魚養経)」のうち、どこのお寺に祀られていたか分からないものは、おそらく十輪院にあったという話をしてくれました。

今回、十輪院の朝のお勤めに参加したのは初めてでしたが、とても良いものでした。これから奈良に宿泊する時はできるだけ参加しようと思います。


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