お堂に入ると、中央に三体の仏像が祀られ、その左右に三十三観音像が安置されていました。案内の方によると、東京国立博物館で開催された仏像展に展示されたのだそうです。仏像展には木喰仏が何点か展示されていましたが、私は三十三観音像が展示されていたのを強く覚えています。今回、そのような仏像と再会でき、とても嬉しく感じました。
中央の三体のうち、向かって左の仏像は大黒天と分かりました。中央は手を頬につけていることからやはり如意輪観音で、右側は行基菩薩だそうです。

木喰仏には裏に墨書があり、それから、木喰上人が何歳の時の作で、何という仏様を彫ったのかなどが分かるそうです。逆に墨書がないのは、木喰仏ではないそうです。

木喰観音堂では写真を自由に撮らせてもらえました。またそれだけでなく、触れることもできました。木喰上人は衆生の手の届かないところに祀られる仏像を造ろうとしたのではなく、衆生と同じ目線にいる仏像を造りたかったという旨の話をされました。
私も仏像に触らせてもらいましたが、触ることができると言っても、畏敬の念は持ち続けたいですね。今回はツアーなので、特別に開帳してもらいましたが、毎月17日が開帳日ですので、多くの人に訪れてもらいたいです。
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