月刊致知8月号の特集は「リーダーの器量」です。巻頭の総リードより。

国も会社も家庭も、そこにどういうリーダーがいるかで決まる。どういうリーダーがいるかで、国、会社、家庭の浮沈、盛衰が左右される。いつの時代も問われるのは、リーダーの器量である。

では、人間的器量はいかにして養えるか。安岡正篤師はその要諦を端的に示している。

「まず第一に古今の優れた人物に学ぶことです。つまり、私淑する人物を持ち、愛読書を持つことが、人物学を修める根本的、絶対的条件であります。

次に大事な条件は、怯めず、臆せず、勇敢に、己を空(むな)しうして、あらゆる人生の経験を嘗め尽くすことです。人生の辛苦艱難(かんなん)、喜怒哀楽、利害得失、栄枯盛衰を勇敢に体験することです。その体験の中にその信念を生かしていって、初めて知行合一的に自己人物を練ることができるのです」

リーダーの器量は一朝一夕には成らない。不断の長い修練の果てに培われる、ということを忘れまい。
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