旧小机領三十三観音霊場を巡っていた時、三十二番札所の東観寺で、中心に観音像、向かって右隣に薬師如来像、左隣に勢至菩薩像が祀られていました。菩薩が中心で、如来が脇侍なのはどうしてだろうとその時から疑問に思っていましたが、ある本を読んで、説明の付く理由が見つかりました。

その本では、
「密教では本尊は大日如来の化身であり、それゆえ、いかなる仏であってもそれが本尊となれば余尊はことごとく眷属となってそれを助けるのが曼荼羅の思想である」
と書かれていました。

つまり、どの菩薩、明王、天部も大日如来の化身であるので、本尊になることができるのです。
カテゴリ
タグ