浄楽寺を訪れた後は満願寺を訪れました。浄楽寺を訪れた方の多くは満願寺にも訪れていると思います。それは満願寺の仏像が浄楽寺の運慶仏に影響を受けて制作されたものと考えられますから、それらの仏像を比較して見ることは意味のあることだからです。満願寺の仏像を拝観するには要予約ですが、今は三浦地蔵尊三十八霊場の御開帳期間ですので、予約なしで拝観することができます。

京急・北久里浜駅からバスに乗り、バス停「岩戸」で下車しました。バス停から少し歩くと満願寺に到着しました。満願寺も浄楽寺と同様に収蔵庫に仏像が安置されています。収蔵庫に行くと開帳塔婆がありましたので、結縁綱を握ってから、収蔵庫の中に入りました。

収蔵庫には四体の仏像(地蔵菩薩、観音菩薩、不動明王、毘沙門天)が安置されています。お地蔵さんの宝珠を持つ左手に結縁綱が繋がっていました。地蔵菩薩像は浄楽寺には安置されていませんが、その他の仏様は浄楽寺にも祀られています。

満願寺の不動明王像は右目を大きく開き、左目をほとんど閉じている姿をしています。以前、拝観した時はこの姿がとても決まっていると感じましたが、今回はくどい、少しやりすぎではないかと感じました。

観音菩薩像は高さもあり、浄楽寺の像と比較しても悪いとは思いません。大きな観音菩薩と地蔵菩薩が並んだ姿はとても立派だと思います。

満願寺の像は浄楽寺の運慶仏と比較され、その結果、今一と言われることが多いですが、比較せずに満願寺の像だけを見た場合、十分に立派な像だと思います。満願寺の像も御開帳期間中に多くの人に拝観して欲しいと思います。


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