本日は武相観音めぐり(三回目)をし、八王子周辺のお寺を巡りました。良いこともありましたが、嫌なこともあった巡礼でした。

訪れたお寺の中から信松院の事について書きたいと思います。信松院は武田信玄の娘である松姫が開山のお寺です。

戦国時代、武田家と織田家は同盟をし、その証として、織田信長の長男である織田信忠と武田信玄の娘である松姫は婚約しました。

しかし、武田家、織田家は互いに領土を拡大するうちに対立するようになり、同盟は事実上、無効になりました。そして、武田信玄が亡くなり、武田家の力が弱まると、織田信忠を大将とする織田軍が甲府に攻め込み、武田家は滅亡しました。松姫は甲府から八王子に逃れました。

信忠の元に松姫が生きている話が届き、信忠は松姫を自分の正室に迎えることにしました。そして、松姫一行が京に向かっている途中、本能寺の変で信忠が亡くなったという知らせが届きました。松姫は八王子に戻り、出家しました。

私は戦国時代が昔から好きですので、ずいぶん昔の学生時代に信松院を訪れたことがあります。しかし、その頃の私にはお寺を訪れるのはまだまだ敷居が高いものでしたので、境内を少し散策して、すぐに出てしまった記憶があります。

本日、信松院を訪れ、観音様にお参りした後、松姫のお墓に行きました。学生時代にお参りに行こうと思ってから長い間かかったお参りです。

松姫のお墓の前に立ってお参りすると、風が強く吹き始めました。私には松姫が歓迎してくれているのだと感じました。


お寺の入り口にある松姫の像。


松姫のお墓に向かう途中にあった道祖神。私には信忠と松姫のように見えました。
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