東京国立博物館で開催されている特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」に行きましたので、その時の話を書きたいと思います。

まず最初に驚いたのはたくさんの人が特別展を観賞に来られていたことです。予想よりもはるかに多く、平山郁夫氏は人気があるのだと思いました。

第一部は「文化財の保護と継承 仏教伝来の道」で六章に分かれていました。
第一章は「マトゥラー・ガンダーラ」です。マトゥラー、ガンダーラは仏像が初めて造られた場所とされています。

天堂苑樹という平山郁夫氏の絵がありました。釈迦が下生する前、天上世界で菩薩や神々に最後の説法をしたという経典の一部を思い起こさせると紹介されており、とても幻想的で、印象に残りました。

仏伝図「初転法輪」の説明に
 釈迦牟尼仏陀は、金剛杵を手にした道案内・護衛の従者たる執金剛神を従え、この地にやって来て、かって一緒に苦行を行った五人の仲間に対して、これから説法を試みるのである。
とあり、執金剛神が初転法輪の話に登場するのは知りませんでしたので、驚きました。

仏陀立像はガンダーラ仏で、顔の目鼻立ちがハッキリしているのが特徴ですが、衣がとても厚いのも特徴的だと感じました。

仏陀坐像もガンダーラ仏ですが、左手は衣を握っています。これ以降も左手は衣を握っている像が何体かあったので、衣を握るのはどういう意味があるのだろうと思いました。

第二章は「バーミヤン」です。
最初に破壊される前のバーミアン大石仏と破壊された後のバーミアン大石仏の絵がありました。多くの人が足を止めて見入っていました。

執金剛神またはヘラクレス頭部は、正にヘラクレスのよう人物像で、このような像が執金剛神として造られていたのは驚きました。

焔肩仏坐像は名前のとおり両肩から焔を立ち上げています。日本にはない像なので、興味深く鑑賞しました。

第三章「西域」、第四章「敦煌」を鑑賞し、第五章は「西安・洛陽・大同」です。
仏頭はアルカイックスマイルで、見ているとこちらもニコッとしてしまう像でした。三つある最後の仏頭は特に日本の飛鳥時代のものとよく似ていました。

第六章は「アンコールワット」です。
観音菩薩立像は上半身が裸で、印象に残るものでした。

ナーガ上の仏陀坐像は、長雨の中で瞑想にふける仏陀を守るため、ナーガが地中から出現して自らの身体を傘として仏陀に差しかけたという仏伝を造形化したそうで、異国情緒を感じさせるものでした。

第二部は「大唐西域壁画」です。この壁画は薬師寺の玄奘三蔵院に安置されている全七場面からなる壁画です。

七場面の中で一番好きな絵は人によって異なるでしょうが、私は西方浄土須弥山が一番良かったです。描かれているエベレスト山脈は正に須弥山のようで、長い間、遠くから眺めていました。
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