拝観受付時間は16時までですが、ぎりぎりの入場となりました。麟祥院は徳川三代将軍家光が春日局の冥福を祈るため、建立した妙心寺の塔頭です。

方丈の襖絵には左右に海北友雪の筆による雲龍図が描かれていました。大きくて迫力のある画です。角が上になっているのが雄、下になっているのが雌だそうです。ちなみに下の画像の龍は雌です。

本尊は宝冠釈迦如来で、脇侍は迦葉尊者、阿難尊者でした。

御霊屋(おたまや)には、春日局坐像が安置されていました。御所で天皇に謁見する時の姿だそうです。像の作者は小堀遠州だそうで、小堀遠州といえば庭をよく造っていますが、像も造っていたんですね。訪れた時は丁度西日が入る時で、微笑みを浮かべたそうの姿がよく分かりました。

庭には左隅辺りに三尊形式の石があり、そこから川の流れが石によって表されています。川の流れは最初は小さいですが、どんどん大きくなっています。これは仏教の教えがどんどん広まっているのを表しているのだそうです。こういう説明は有り難いですね。このことを知っているのといないのでは庭の見方が違ってきます。

山門近くには春日稲荷が祀られており、春日局はお稲荷さんを信仰していたそうで、「最後は福を頂いてお帰りになってください」とのことで、春日稲荷にお参りをして、麟祥院を後にしました。




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