方丈に入るとまずは全体の説明がありました。両足院は建仁寺三十五世龍山徳見和尚が開山で、龍山徳見は中国から林浄因と共に帰国しました。林浄因は日本に饅頭を伝えた人物で、東京にある塩瀬総本家は、林浄因を初代とするお饅頭の店です。

ご本尊は阿弥陀如来で、寺宝として、長谷川等伯の「竹林七賢図」、伊藤若冲の「雪梅雄鶏図」などが展示されていました。

方丈から出て、秘仏・毘沙門天像がご開帳されているお堂に移動しました。こちらの毘沙門天像は、鞍馬寺の毘沙門天像の胎内仏であったもので、黒田長政は関ヶ原の戦いの際に内兜に守護仏として納め、出陣しました。黒田長政が属した東軍は関ヶ原の戦いで勝利したので、開運勝利のご利益で知られているそうです。

お堂ではご本尊の毘沙門天像が祀られているのは分かりましたが、肝心の黒田長政ゆかりの毘沙門天像は7センチと小さいため、全く分からなかったのは残念でした。


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