まず最初に訪れたのは建仁寺の塔頭である正伝永源院です。受付で拝観料を払い、境内に入ると織田有楽斎とその夫人のお墓がありました。
そして、方丈の室内に入ると室内のふすまには、蓮の花や鳥(サギ、ツバメ)を描いた美しい金碧の襖絵「蓮鷺図(れんろず)」が描かれていました。蓮鷺図は極楽浄土を表しており、部屋の真ん中に坐り、そこから襖絵を見渡すと池の真ん中から見ている風景と同じになるそうです。
襖絵の中に一つの茎から二つの花が咲いている画がありました。これは一茎二花(いっけいにか)と言い、百年に一度しか咲かない花だそうです。これは説明がないと気づかないですね。
室内には織田有楽斎の木像も安置されていました。有楽斎は信長の弟ですので、武将の姿かと思いましたが、完全に僧形でした。
室内の拝観が終わった後、境内にある茶室・如庵の写しの説明を受けました。国宝である茶室・如庵は元々正伝院にありましたが、廃仏毀釈により様々な場所に移築され、現在は愛知県の犬山にあります。平成8年に正伝永源院に写しが復元されました。
「有楽窓」と呼ばれる窓、古い暦を使った「暦張」などの説明があり、茶室に行き、それらを見ました。暦張は別の茶室で見た記憶があり、現在のエコの走りかもしれないとの説明はそのとおりだなと思いました。

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