灌頂院に入ると、巳神、午神、未神が祀られていました。これら三体は通常の拝観では位置の関係で目に触れることが出来ないため、別に安置しているそうです。
巳神は左手を目の上に当て、遠くを見ているポーズをしており、目も遠くを見ていました。
午神は髪の毛が逆立っているのが特徴的でした。
未神は目が正面を向いており、正面に立つと、目が合うのが印象的でした。
三体を鑑賞した後、歩を進めると残りの九体が安置されていました。
酉神は左手に持っているのが貝のように見えましたが、何でしょうか。
戌神はヒゲが生えているのが特徴的でした。
子神は左手を斜め上に挙げており、別の仏像で見たことのあるポーズでした。
申神は弓が曲がっていないか確認しているポーズをしており、このポーズは多くの十二神将像に取り入れられており、人気のあるポーズなのだと改めて思いました。
色が残っている像があり、
青(緑):丑神、寅神、卯神
赤:申神、午神
黒(青黒):戌神
は、明確にその色だと分かりましたので、四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)に合わせて、色が付けられていたと思います。
十二神将像を間近で拝観でき、灌頂院も良い雰囲気ですので、お薦めの展示です。

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