2015年04月の記事一覧

元霊場巡り旅ブログのブログです。

月別アーカイブ:2015年04月

  • 2015/04/19致知

    月刊致知5月号に掲載されている、山川宗玄さんと鈴木秀子さんの対談「人生で大事なこと」より。自然農法の先生が私に「一般に畑の野菜、ナスやトマトに虫がついていて食べたりするけれども、なぜだか分かりますか」と質問される。「それはその野菜が好きだからでしょう」と答えますと、そうではないと、虫が好きなのは本当は草だとおっしゃる。自然農法家は作物が育つ間、自然に育ってくる草を刈らないそうです。作物と同じくらい...

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  • 2015/04/16東海地方寺社巡り

    関善光寺に到着すると、本堂でお寺の方の案内があるとのことで、早速、本堂に行き、着座して、話が始まるのを待ちました。その時、御開帳されている善光寺如来像を拝観しましたが、小さな仏様だなと思いました。関善光寺には3本の回向柱があり、・本堂前にある一本目は本堂の善光寺如来像と繋がっている・大仏殿の前にある二本目は大仏殿の阿弥陀如来像と繋がっている・三本目は200年前の江戸時代に使われた回向柱で、善光寺如来...

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  • 2015/04/14東海地方寺社巡り

    4月12日、信州善光寺に合わせて、御開帳している・岐阜善光寺・関善光寺・祖父江善光寺(善光寺東海別院)を訪れましたので、そのことについて、書きたいと思います。岐阜善光寺は、9時、11時、13時、15時の法要に合わせて、善光寺如来像の御開帳をしています。よって、9時前に到着する予定でしたが、訳ありで、9時少し過ぎに到着。回向柱に触れて、善光寺如来像と結縁した後、本堂に行くと、(当たり前ですが)法要が始まっていま...

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現成受用

月刊致知5月号に掲載されている、山川宗玄さんと鈴木秀子さんの対談「人生で大事なこと」より。

自然農法の先生が私に「一般に畑の野菜、ナスやトマトに虫がついていて食べたりするけれども、なぜだか分かりますか」と質問される。「それはその野菜が好きだからでしょう」と答えますと、そうではないと、虫が好きなのは本当は草だとおっしゃる。

自然農法家は作物が育つ間、自然に育ってくる草を刈らないそうです。作物と同じくらいの高さに草が育っていると、虫はトマトやナスには見向きもせず、草を食べる。それを知らずに草を刈ってしまうから虫は止むを得ず野菜を食べてしまうのだと。しかも、虫の種類によって草の好物は様々だから、無駄な草、つまり排除すべき草はないというのです。

この話を聞いて、これは僧堂でも一般社会でも人を指導する上では同じだなと目から鱗が落ちる思いでした。自然界では雑草や虫ですら一つとして無駄なものはない。「おまえは気に入っているからここにいなさい」「おまえはこの場所に合わないから出て行け」といったような発想は、実は何も育てていないということになります。

それは人生も一緒で、苦しいこと、嫌なことがいろいろとあったとしても「この出来事には何か意味があるんだ」と受け止めて、味わっていくことが大切なのではないでしょうか。

禅ではそれを現成受用といいます。現成とは自然がいつの間にか、つくりあげたものであり、それは素直に受け入れるべきであって排除すべきではないという教えです。
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関善光寺御開帳(2015年)

関善光寺に到着すると、本堂でお寺の方の案内があるとのことで、早速、本堂に行き、着座して、話が始まるのを待ちました。その時、御開帳されている善光寺如来像を拝観しましたが、小さな仏様だなと思いました。

関善光寺には3本の回向柱があり、
・本堂前にある一本目は本堂の善光寺如来像と繋がっている
・大仏殿の前にある二本目は大仏殿の阿弥陀如来像と繋がっている
・三本目は200年前の江戸時代に使われた回向柱で、善光寺如来像と阿弥陀如来像と繋がっている
とのことで、是非、話が終わった後、三本目の回向柱に触ってくださいとのことでした。

また、関善光寺の善光寺如来像は小さな像ですが、元々は宮家の念持仏だったので、小さいのだそうです。

話の後、戒壇巡りをすることにしました。関善光寺は前回の御開帳でも訪れています(その時の記事です)が、一番印象に残っているのが、戒壇巡りです。卍戒壇巡りと呼ばれ、日本一の戒壇巡りだと思います。今回も戒壇巡りをし、その思いは変わりませんでした。やっぱり、関善光寺の卍戒壇巡りは素晴らしいです。

本堂での戒壇巡りの後、江戸時代の回向柱に触れ、大仏殿に行き、中に入ると、丈六の阿弥陀三尊像が祀られていました。阿弥陀如来座像は定印で、一般的な弥陀定印は人差し指がぴったりくっついていますが、こちらの像は人差し指の第一関節から上が離れていました。そのような像は修験道の阿弥陀如来像であると聞いたことがあり、大仏殿を出た後、境内で役行者像が祀られているのを見つけ、「やはり、修験道の阿弥陀如来像なんだろうな」と思いました。



関善光寺を拝観した後、辻屋というお店でうな丼を食べましたが、外がカリッとした焼き方で、とても美味しかったです。

次回の開帳では、卍戒壇巡りに加え、辻屋のうなぎを食べるという楽しみができました。


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岐阜善光寺御開帳(2015年)

4月12日、信州善光寺に合わせて、御開帳している
・岐阜善光寺
・関善光寺
・祖父江善光寺(善光寺東海別院)
を訪れましたので、そのことについて、書きたいと思います。

岐阜善光寺は、9時、11時、13時、15時の法要に合わせて、善光寺如来像の御開帳をしています。よって、9時前に到着する予定でしたが、訳ありで、9時少し過ぎに到着。回向柱に触れて、善光寺如来像と結縁した後、本堂に行くと、(当たり前ですが)法要が始まっていました。堂内に入り、着座して、法要に参加。法要の途中に、緞帳(どんちょう)が上がり、善光寺如来像が御開帳となりました。

法要の最後に少し法話があり、岐阜善光寺は真言密教のお寺で、密教はよく秘密の教えと言われますが、秘密、つまり隠されているものは、仏性で、隠されている仏性を磨いて、見えるようにすることが即身成仏、真言宗の目標だそうです。

また、自分の心を見つめることが大切で、岐阜善光寺では法要の後、間近で善光寺如来像を拝観できる内陣参拝ができますが、仏像と対面した時、何を感じるか心を見つめ、自分に気づいて欲しいと言われました。

塗香で体を清めた後、善光寺如来像の前でお参りしました。間近で拝観できるのは有難いですね。法要中、堂内を見ていた時、右壇に閻魔大王が祀られているのかなと思っていましたが、善光寺如来像を近くで拝観した後、その像の前に行くと、本田善光の像でした。閻魔大王のような服装だったので、勘違いをしていました。

岐阜善光寺の御開帳には前回も訪れましたが(その時の記事です)、次回もまた訪れたいです。


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