2014年11月の記事一覧

元霊場巡り旅ブログのブログです。

月別アーカイブ:2014年11月

  • 2014/11/30美術館、博物館

    11月29日に福岡市博物館を訪れ、特別展「九州仏」を鑑賞しましたので、印象に残った仏像を以下に書きます(図録が売り切れており、メモした内容をもとに書いていますので、仏像の説明などに間違えがあるかもしれませんがご了承ください)。(九州の古代彫刻)・観世音寺 不空羂索観音塑像心木 最初見た時、何の仏像だろうと思いましたが、案内を読むと、不空羂索観音像の心木の上半身とのことでした。影で不空羂索観音像の手を表...

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  • 2014/11/29美術館、博物館

    「九州に来ています」というと、仏像好きの方はすぐ分かると思いますが、福岡市博物館で開催中の特別展「九州仏」を鑑賞するために、九州に来ています。羽田空港から福岡空港に飛行機で移動し、福岡空港で地下鉄に乗り換え。コアな仏像好きの方ならば、そのまま、福岡市博物館に直行するのでしょうが、私は博多で下車し、少し遅い昼食を。九州は食事が美味しいです。昼食後、再び地下鉄に乗り、西新駅で下車。そこからサザエさん通...

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  • 2014/11/28いろいろ

    今週は珍しく(?)、毎日、ブログを更新しています(笑)。それには当然訳がありまして、仏像リンクさんの企画に参加し、参加者の方々と飲み会をした時、「自分を知ってもらうには、ブログって大事だな」と思ったからです。随分前に「必ず結果が出る ブログ運営テクニック100」という本をブログで紹介しましたが、その中でブログは自由にログを書き、いつまでも消えないように保存して、また、いつでも見ることができます。自分...

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九州仏展の感想

11月29日に福岡市博物館を訪れ、特別展「九州仏」を鑑賞しましたので、印象に残った仏像を以下に書きます(図録が売り切れており、メモした内容をもとに書いていますので、仏像の説明などに間違えがあるかもしれませんがご了承ください)。

(九州の古代彫刻)
・観世音寺 不空羂索観音塑像心木
 最初見た時、何の仏像だろうと思いましたが、案内を読むと、不空羂索観音像の心木の上半身とのことでした。影で不空羂索観音像の手を表現し、心木が仏像でどのように使用されているか分かるようになっていました。

(九州の平安一木彫像)
・浮嶽神社 地蔵菩薩立像
 個性的なお顔をしており、衣も厚く特徴的です。案内によると、神が仏門に帰依した姿の僧形神像とみられるとのことです。確かに胸元がV字になっており、個性的な様式からも僧形神像で間違いないなと思いました。

・観世音寺 兜跋毘沙門天立像
 元は太宰府の鬼門(北東)にあった寺に祀られていたと考えられるそうです。肩と膝に獣の頭があるのが特徴です。

・長谷寺 十一面観音立像
 一目見て、素晴らしい仏像だなと思いました。私の前で鑑賞していた方が手を合わせていましたが、そうするのも納得の仏像でした。

・対馬 法清寺観音堂 如来立像
 蒙古襲来の際、もたらされた「蒙古仏」と伝えられてきたそうです。よって、幕末、尊王攘夷の志士によって、鼻と唇が切られたそうです。

・佐賀 山崎観音堂 聖観音立像
 案内に「腰を巡るU字型の布(腰帛)は北部九州の平安一木像に共通」とあり、なるほどと思いました。また「直立する腰高な体型」も特徴だそうで、観音立像といえば、腰をひねった像が多いですが、確かに真っ直ぐでした。

(都の仏、九州の仏)
・毘沙門天像
 案内に「甲の表に円文を交えた金鎖甲の文様があるのが、平安後期の九州神将像の共通」とあり、展示されている四天王像を見ると、確かに特徴的な文様がありました。

・福岡 普門院 十一面観音立像
 平安後期の一木仏です。ゆるやかに腰をひねっており、畿内からもたらされたと考えられているそうです。館内に映像が流れているスペースがあったのですが、こちらの仏像と長谷寺の仏像が紹介されており、それぐらい良い像でした。

・大分 大山寺 普賢延命菩薩坐像
 二段になった象の上に乗っているのが特徴的です。上の段に四体、下の段に八体の象がいました。上段の象にだけ牙がありましたが、下段の象の牙はとれたのでしょうか。案内には「増益延命を祈る密教修法の本尊は二段の象に乗る20臂の姿」とありました。

・牛頭天王坐像
 頭上に牛の頭があるので牛頭天王とのことです。右膝の下から頭をのぞかせる獣を両手で押さえている姿をしていますが、これは獣が疫病の神を表していると考えられるそうです。

・鹿児島 長崎阿弥陀堂 阿弥陀三尊像
 「脇侍は運慶の流れをくむ仏師が得意とした宋風の彫刻表現」とあり、確かに最初に脇侍を見た時、鎌倉のお寺にある仏像に似ているなと思いました。

・阿蘇山上本堂の仏像
 阿蘇山の本地仏は十一面観音だそうです。中央に十一面観音、脇侍として、不動明王、毘沙門天が展示されていました。

・熊本 荒茂毘沙門堂 毘沙門天立像
 観世音寺の兜跋毘沙門天立像は肩と膝に獣面がありましたが、こちらの像は更に兜の正面にも獣面がありました。

(蒙古襲来と九州)
・佐賀 東妙寺 釈迦如来坐像
 とても立派な像です。パンフレットには、伝・運慶とありました。南都のしかるべき寺院からもたらされたと考えられるそうで、蒙古襲来に備えて、鎌倉幕府と関係の深い真言律宗の僧が運んだのだろうと思います。

・福岡 大興善寺 釈迦如来立像
 いわゆる清涼寺式釈迦如来像です。西大寺の本尊は清涼寺式釈迦如来像ですので、蒙古襲来時、真言律宗の力が大きかったことが分かります。

・福岡 飯盛文殊堂 文殊菩薩像
 大きな獅子に乗った文殊菩薩像です。西大寺末の神宮寺に祀られていたそうで、その大きさと西大寺から、奈良の安倍文殊院の像を参考にしたのかなと思いました。

(境界の仏)
・長崎 興福寺 韋駄天立像
 像高160.6センチの格好良い像です。京都・萬福寺の韋駄天像より、こちらのほうが良いかもしれません。

・九州国立博物館 地蔵菩薩坐像
 帽子を被った「被帽地蔵」で、日本のお地蔵さんとはずいぶん違った印象を受けました。

・マリア観音像
 子供を抱いている観音像ですが、光背上部に十字架がはっきりとあります。また足をクロスさせているので、それも十字架を表しているのかな思いました。

上記に紹介した仏像以外にもたくさんの素晴らしい仏像が展示されており、訪れて良かったと思える展示でした。今度はお寺でお会いしたいと思います。
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九州に来ています

「九州に来ています」というと、仏像好きの方はすぐ分かると思いますが、福岡市博物館で開催中の特別展「九州仏」を鑑賞するために、九州に来ています。

羽田空港から福岡空港に飛行機で移動し、福岡空港で地下鉄に乗り換え。コアな仏像好きの方ならば、そのまま、福岡市博物館に直行するのでしょうが、私は博多で下車し、少し遅い昼食を。九州は食事が美味しいです。

昼食後、再び地下鉄に乗り、西新駅で下車。そこからサザエさん通りを歩くと、福岡市博物館に到着。着いた時間は14時50分ぐらいでしたが、そこから閉館の17時30分頃まで鑑賞していました。それほど、見どころの多い、素晴らしい展示でした。詳細については後日書きたいと思います。


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ブログの更新について

今週は珍しく(?)、毎日、ブログを更新しています(笑)。それには当然訳がありまして、仏像リンクさんの企画に参加し、参加者の方々と飲み会をした時、「自分を知ってもらうには、ブログって大事だな」と思ったからです。

随分前に「必ず結果が出る ブログ運営テクニック100」という本をブログで紹介しましたが、その中で

ブログは自由にログを書き、いつまでも消えないように保存して、また、いつでも見ることができます。自分のすべてを表現し、記録できる、ソーシャルメディアに対する「俺メディア」と言えるのが、ブログなのです。

と引用しましたが、その内容がやっと実感できたような気がします。

毎日とはいきませんが、楽しくブログを更新していきたいと思います。
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