2014/08/24

特別展「奈良・国宝室生寺の仏たち」に行きました

23日、仙台市博物館で開催されている、東日本大震災復興祈念特別展「奈良・国宝室生寺の仏たち」に行きました。

東北新幹線に乗り、東京駅から仙台駅へ。そして、仙台駅西口バスプールから、るーぷる仙台に乗り、博物館前で下車。そこから少し歩くと、仙台市博物館に到着しました。

館内に入ると、当日券を購入するための長い列があり、びっくりしました。結局、当日券を購入するまで30分ほど待つことになりましたが、室生寺展が大人気なのは嬉しいことですね。展示室に入ると、混雑はしていましたが、大混雑というほどではなく、寺宝の拝観を楽しめました。以下、印象に残った仏像の感想です。

・釈迦如来坐像
室生寺では弥勒堂に祀られている仏像です。別の展示会でも拝観したことがありますが、何度見ても、衣の表現が素晴らしいです。

私が訪れた時、像の正面に車椅子の方がおられ、像をずっと見つめていました。横側から像と車椅子の方を見ると、まさにお釈迦様が優しく語りかけているように感じました。

・金堂の諸仏
大きな部屋に、十二神将像、薬師如来、地蔵菩薩、十一面観音、文殊菩薩像がそれぞれ単独で展示されていました。金堂での拝観は少し距離がありますが、展示室では、全ての像を間近で拝観することができ、十二神将、十一面観音像は360度から拝観できました。

十二神将像は金堂における拝観では細部まで分かりませんが、展示室で改めて拝観すると、素晴らしかったです。特に、目が合う像が何体かあったのですが、像と目が合った時は一段と格好良かったです。

像はどれも素晴らしいですが、その中でもやはり、十一面観音像は特別でした。十一面観音像の前にはひときわ多くの人が集まっており、私もまず正面からじっくり拝観しましたが、本当に素晴らしいお姿です。

十一面観音像は360度から拝観できますので、ゆっくり回っていきます。そして、真後ろへ。よく知られているように十一面観音像の頭上にある十の菩薩面の内、真後ろの菩薩面は暴悪大笑面と呼ばれ、大きく笑っています。実は私、あるつまらないことを気にしながら、特別展に来ていました。でも、大笑いする暴悪大笑面を見て、つまらないことは見事に消え去りました。

像の全体を拝観し、再び、正面から拝観しようと像の正面に集まっている人を見ると、女性の方がほとんどでした。「女人高野」、そう呼ばれる室生寺に相応しい観音像だと、改めて感じました。


2014/08/17

醍醐寺展に行きました

お盆休みを利用して、奈良国立博物館で開催されている特別展「醍醐寺のすべて」を見に行きました。今年は博物館で良い特別展がいくつか開催されますが、醍醐寺展は見逃せない特別展の一つです。

以下、印象に残った仏像の感想です。

・(21)如意輪観音坐像
どちらが良いか比較されることの多い(20)の如意輪観音坐像と並べて展示されていました。個人的には(21)の像の方が良いと思いますが、以外に(20)の像の方が良いと言う人が多いです。

拝観していると、股間の部分にリボンのようなものが結ばれているのに気づきました。(20)の像はどうかなと思いましたが、同じようにありました。他の像にあったかどうか思い出せないので、これから如意輪観音像を拝観する時には確認したいと思います。

また、両膝の辺りに波打ったような衣がありました。これは(20)の像にはなかったですし、他の像にもないと思います。

・(24)千手観音立像
両脇の四十本の手が全て前に突き出しているのが特徴的な像です。なぜ突き出しているのか。やはり、衆生に手を差し伸べていることを強調したかったのだと思います。

・(28)薬師如来三尊像
薬師如来は、大きく、迫力のある坐像です。病魔を退散させることを目的として、そのような像を造ったのかなと思いました。一方、両脇の日光、月光菩薩像は薬師如来像と比べるとアンバランスで、小さく感じます。図録には「作風上は同じ基盤にあるに見え」とありましたが、両脇侍は本尊とは別だったのではと思います。

・(34)五大明王像
図録に「上醍醐の五大明王像が初めて揃って山から降り」とあるように、今回の展示の目玉の一つです。どれも立派な像でしたが、五大堂創建当初の像は大威徳明王像のみであり、他は基本、江戸時代の作です。このような場合、「平安時代の像は素晴らしく、他は今一」と言う人がいますが、私はそのような意見は好きではありません。江戸時代の作にはそこでしかない良さがあり、それを見つけるのが仏像鑑賞の楽しみだと思います。

また、「豊臣秀頼が施主として制作」とありました。江戸時代とあったので、秀頼とは思ってもいませんでした。徳川家康は豊臣家の力を弱めるため、寺社の修繕を豊臣家にさせ、財力を削ごうとしたと一般に言われています。豊臣家は言われるままにお金を出していただけなのでしょうか。やはり、何か願いごとをしていたと思います。像を見ていると、秀頼は徳川家と仲良くし、平和な時代が訪れることを望んでいたように思いましたが、どうでしょうか。

・(128)快慶作 弥勒菩薩坐像
個人的にはこの像にお会いするために本展示会に来たと言っても過言ではありません。お寺では距離がある拝観となるので、今回の間近で拝観できる機会をとても楽しみにしていました。

像は素晴らしいの一言です。完璧すぎて、何も言うことはありません。案内には「後白河法皇追善のために造立」とありました。制作は1192年で、源平合戦、天変地異などがあり、世の中が大変混乱していた時代です。弥勒菩薩は56億7000万年後に現れると言われていますが、快慶は一日も早い弥勒菩薩の登場を願って、このような完璧な像を造ったのではないかと思いました。


2014/08/03

宿坊 宮田坊

7月20日、宿坊・宮田坊に宿泊しました。夕食は精進料理でした。



翌朝は朝のお勤めに参加しました。神道式か仏教式のどちらかなと思っていましたが、神道式でした。神道式に参加して良いなと感じた点は、祝詞など、話している内容がほぼ理解できるということです。一方、仏教のお経は聞いているだけでは内容に関しては全然分かりません。いくら良い内容でも、何を話しているのかが分からなければ、意味が無いのではと思います。

出発する際は、宿坊の方が外に出て、手を振って、見送ってくれました。羽黒山に訪れた際は、宿坊に泊まるのもよいと思います。ちなみに、宮田坊は、アメニティグッズは浴衣のみで、歯ブラシ、タオルなどは自分で用意しなければなりません。宿坊全体に言えることですが、このような点が宿坊の改善点だと思います。

ラーマ

神奈川県横浜市に在住です。
寺社巡りは楽しいものであり、巡っていると色々なことに気づくということを紹介していきたいと思います。