月刊致知1月号に掲載されている、坂本健一さんの「失敗と躓きの数が人生の勲章」より。

- 今日まで歩んでこられて、人生で大事なことはなんだと思われますか。

自分を偽らんように、できるだけ自分に素直に生きること。所詮世の中は嘘で固められているけど、自分に対して嘘をついたらおしまい。
それから人生辛いことも多いけど、上司が悪い、世の中が悪いというのは通用せん。全部自己責任。どんな環境になっても、病気で動けなくなっても、それが自分の運命や。

有難すぎるほどの人生やから、心を尽くして、人々にいままで受けてきたご恩、受けてきたいろんな知識とか知恵を伝播していくのが私の仕事やと思っています。

これまでたくさん過ちや失敗を重ねてきたから、それを伝えて若い人たちの参考になったらええやろ。失敗と躓きの数がその人の勲章。その数が多いだけ人生は豊かになる。それが一番の貯金ですよ。

失敗して自分は一番しょうもない人間やと思うのと同じレベルで、自分ほど強くて、真っ直ぐで、負けないやつはおらんという二つの重心を持つこと。片側だけやと転んでしまう。そして地べたに放り出されても、そこで負うた傷を勲章に変える。
人生はオセロゲーム。真っ白の裏に真っ黒。真っ黒の裏に真っ白がある。真っ黒の真後ろに真っ白があることを忘れたらいかんですよ。
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