京都二日目の11月3日、最初は浄福寺を訪れました。浄福寺は鎌倉時代に造られた秘仏・釈迦如来像を約100年ぶりに公開するということで、
ニュースにも載っていました。
もちろん、その秘仏・釈迦如来像にお会いすることも楽しみですが、私の一番のメインは御住職の法話を聞くことです。
昨年も浄福寺を訪れ、法話をはじめとするとても楽しいお寺めぐりが出来ましたので、今年も訪れようと一年前から思っていたのです。
昨年訪れた時、法話は毎時30分からでしたので、10時半少し前に訪れると、やはり、30分からで、今回は「釈迦一代図絵解き」でした。
お釈迦様は生まれた時に、天上天下唯我独尊と言いましたが、これは、「私という存在は天の上にも下にも一人しかいない。それぞれが特長があって、輝いていることが大切」という意味とのことです。
その当時、幸せになるには、
・非常に贅沢をする
・苦しい修行をする
しかないと考えられており、つまり、限られた人しか幸せになれないと考えられていました。しかし、お釈迦様は両方を経験し、どちらも幸せを感じず、中道、普通の生活の中に幸せがあると述べました。つまり、全ての人が幸せになれるということです。
お釈迦様は最初の説法で八正道と説きました。八正道ということで八つありますが、最初の教え「正しい見方」が一番大切とのことです。
我々はつい、自分にとって都合の良い、物の見方をしてしまいますが、仏様のような物の見方を心掛けたいですね。
拝観の最後は、秘仏の釈迦如来像が祀られている釈迦堂に行きました。今後は、毎月25日の午後2時からご開帳されるそうです。
釈迦堂に入ると、畳の良い匂いがしました。堂内中央の厨子に釈迦如来立像が祀られており、いわゆる清涼寺式釈迦如来像です。
頭が大きいというか、身体が痩せているというか、苦行像のように感じる像でした。
浄福寺は来年もこの時期に四天王像の御開帳をするとのことで、来年も訪れたいです。
