2013/03/31

本法寺 大涅槃図

3月17日、真如堂の後は本法寺を訪れました。本法寺には長谷川等伯作で、重要文化財に指定されている涅槃図があります。

お寺に到着すると、拝観料1000円を払い、早速、涅槃図のある部屋に向かいました。涅槃図は高さが約8メートルありますが、天井から曲がることなく掲げられており、近くで拝観することができました。また部屋にはお寺の方がおられ、説明をしてくれました。

涅槃図は1599年に長谷川等伯により、描かれ、二つの特徴があります。
一つ目は、当時には珍しい、コリー犬が描かれていることです。等伯は大坂・堺で南蛮人が連れ歩くコリー犬を見て、涅槃図の中に加えたのでないかと考えられているそうです。
二つ目の特徴は、画の左中央に他の涅槃図では見られない人物が描かれおり、それは長谷川等伯自身だと考えられているそうです。

ちなみに涅槃図は建物の二階からも見ることが出来、二階から見た場合は丁度、長谷川等伯と思われる人物がよく見えます。

お釈迦様の涅槃を悲しんでいる長谷川等伯と思われる人物を見ていると、やはり、長男・久蔵の死を悲しんでいる等伯を思い浮かべます。

お寺の方に尋ねると、直木賞作品「等伯」を読んだ影響で、訪れている人が多いとのことです。
今回、等伯の涅槃図を見て、長谷川等伯について、学びたくなりました。本を紹介してもらったので、読んでみようと思います。


2013/03/30

真如堂 大涅槃図

3月17日、京都駅からバスに乗り、バス停「真如堂前」で下車しました。バス停の近くに案内板があり、それに従って歩くと、真如堂に到着しました。

境内は三重塔もあり、立派です。本堂に上がり、有料区間の拝観をお願いしました。拝観料は600円で、花供曽(はなくそ)も付いていました。





花供曽とは不思議な名前ですが、案内によると、

真如堂の「花供曽」は、正月、御本尊に供えた鏡餅のお下がりを小さく刻んで軽く焼き、黒砂糖をからめて菓子にしたものです。
その変わった名前は、仏様への供物を意味する「花供御」に由来するのではないかと思われます。
花供曽をいただくと無病息災で過ごせるといわれ、昔から当山では、涅槃会にご参拝の方々に授与しています。

とのことです。
東福寺では売られていた花供曽を購入しましたが、味に関しては、真如堂の方が圧倒的に上でした。

しばらく待っているとお寺の方が涅槃図の説明をしてくれました。説明があるのは有難いですね。
涅槃図は今から約300年前の1707年に三井家の女性たちの依頼により制作されたもので、昨年、修復されました。よって、300年前の色彩にほぼ戻ったとのことです。

涅槃図には130種類の動物が描かれており、海の動物まで描かれているのが特徴とのことです。確かに、鯨、タコ、イカなどの他の涅槃図では見かけない海の動物が描かれています。

また、お釈迦様が亡くなった悲しみを表現する方法として、小さな動物は花をくわえているのが特徴とのこと。これに関しては説明があるまで、気づきませんでした。ちなみに、小さな動物ではありませんが、鯨は珊瑚をくわえていました。

涅槃図を拝観した後、引き続き、堂内を拝観しました。その中に「涅槃の庭」と呼ばれる庭がありました。
石で涅槃の様子を表しており、また借景の東山三十六峯もお釈迦様の涅槃の姿に見えることから、二つの涅槃を拝観できる庭とのことです。



真如堂ではお寺の方の丁寧な説明があり、良いお参りができました。
2013/03/29

泉涌寺 涅槃会

3月16日、JR西日本の京の歴史探訪ウォークに参加した時の話です。東福寺を出た後、泉涌寺の塔頭である戒光寺を訪れ、ご住職様からお話を聞き、その後、泉涌寺の仏殿で涅槃図の解説もしてくれました。

泉涌寺の仏殿に入ると、こちらも大きな涅槃図が掲げられていました。東福寺の涅槃図は大きく感じましたが、泉涌寺のものは更に大きく、日本一の大きさだそうです。

東福寺の仏殿は大きいので、大きな涅槃図もそのまま掲げることができますが、泉涌寺の仏殿は高さが足りないので、そのままでは掲げることができず、天井、壁、床の三つに沿って、掲げられています。
そして、その掲げ方に意味があるそうです。

天井には、涅槃図の満月が描かれている部分があります。これにより、実際に満月が出ていることがイメージできます。

正面の壁には、お釈迦様が横になっている部分があります。泉涌寺の涅槃図では人物は等身大に描かれているので、実際に涅槃の場面に立ち会っているような気になります。

床には、動物たちが描かれています。

今回の京都旅行では、東福寺、泉涌寺、真如堂、本法寺で涅槃図を拝観しましたが、リアリティを一番感じたのが泉涌寺の涅槃図でした。そして、その点が泉涌寺の涅槃図の一番の魅力だと感じました。


ラーマ

神奈川県横浜市に在住です。
寺社巡りは楽しいものであり、巡っていると色々なことに気づくということを紹介していきたいと思います。