2012年11月の記事一覧

元霊場巡り旅ブログのブログです。

月別アーカイブ:2012年11月

  • 2012/11/30東北地方寺社巡り

    10月8日の話です。東北一、いや日本一と言ってよい毘沙門天像が祀られている成島毘沙門堂は成島三熊野神社の境内にあります。ですので、入口には鳥居があります。境内を奥に奥に進むと、収蔵庫があり、受付で拝観料400円を払いました。成島毘沙門堂はいつも人がいますので、拝観予約の必要はありません。中に入ると、中央に大きく、立派な兜跋毘沙門天立像が祀られていました。毘沙門天を支える地天を含めると4.73メートルとのこと...

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  • 2012/11/28致知

    月刊致知12月号に山口秀範さんの「『日本の偉人100人』の生き方が教えるもの」が掲載されています。今の時代に偉人伝を語り続ける意義を一言にすれば、生き方の具体的なお手本を示すことだと考えます。今の若い人は、学校を出ても自分が何をすべきか、どう生きたらよいか答えを見出せず、いつまでの自分探しの旅を続ける傾向があります。しかし、中身の無い自分をいくら掘り下げても何も見えてはきません。自分探しの前にまずお手...

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  • 2012/11/27関東地方寺社巡り

    南房総三古寺特別公開、最後は石堂寺です。お寺に到着し、本堂に行きましたが、御開帳している雰囲気はありません。また、多宝塔も扉が閉まっています。「どこで御開帳をしているのだろう」と思いましたが、“寺務所はこちら”という案内がありましたので、そちらに行く事にしました。寺務所に入るとお寺の方がおられ、こちらが受付でした。拝観料200円を払い、奥に進むと、「波を彫らせたら天下一」と言われた江戸時代の彫刻大工・...

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成島毘沙門堂

10月8日の話です。
東北一、いや日本一と言ってよい毘沙門天像が祀られている成島毘沙門堂は成島三熊野神社の境内にあります。ですので、入口には鳥居があります。



境内を奥に奥に進むと、収蔵庫があり、受付で拝観料400円を払いました。成島毘沙門堂はいつも人がいますので、拝観予約の必要はありません。

中に入ると、中央に大きく、立派な兜跋毘沙門天立像が祀られていました。毘沙門天を支える地天を含めると4.73メートルとのことで、丈六仏です。毘沙門天像が向かって右下を見ているので、そこから見る姿が一番良かったです。

毘沙門天が坂上田村麻呂で、地天は土地の神とのことです。これを聞いて、何故、普通の毘沙門天像ではなく、兜跋毘沙門天像が祀られているのか分かったような気がしました。

坂上田村麻呂はアルテイ、モレら蝦夷との戦の後、東北地方に平和な時代が訪れることを願い、毘沙門天を地天が支える兜跋毘沙門天像、つまり、坂上田村麻呂を東北の人々が協力して支える兜跋毘沙門天像を祀ったのだと感じました。

毘沙門天像の横には、手を胸の前でクロスさせて、大和ずわりをしている藍婆(らんば)、毘藍婆(びらんば)が祀られていました。
毘沙門天、地天、藍婆、毘藍婆で一つの像ですね。

収蔵庫の左側には、伝・吉祥天像が祀られていました。頭上に二つの象の頭がある大変珍しい像です。
伝・吉祥天像となっているのは
・18本の脇手があった跡があるため、千手観音ではないか考えられている
・象が頭上にあるので、歓喜天像でないかと考えられている
ためです。

胸の部分の木目が乳首のように見えると教えていただき、少し離れた場所から見ると、確かにそのように見えました。と言うことは、像は伝承の通り、吉祥天ではと思いました。

収蔵庫の右側には、本来ならば、阿弥陀如来像が祀られているはずですが、東日本大震災で被災し、頭と腕が取れ、修復中です。毘沙門天像は支えがあるため、倒れることはなかったそうです。

成島毘沙門堂は、訪れた人に感想を尋ねると「また訪れたい」と必ず言うほど、素晴らしい仏像が祀られている場所です。もちろん、私もまた訪れたいです。
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自分探しよりお手本探し

月刊致知12月号に山口秀範さんの「『日本の偉人100人』の生き方が教えるもの」が掲載されています。

今の時代に偉人伝を語り続ける意義を一言にすれば、生き方の具体的なお手本を示すことだと考えます。

今の若い人は、学校を出ても自分が何をすべきか、どう生きたらよいか答えを見出せず、いつまでの自分探しの旅を続ける傾向があります。

しかし、中身の無い自分をいくら掘り下げても何も見えてはきません。自分探しの前にまずお手本を探しなさいと、私はいつも若者に語りかけています。

古今の偉人は膨大に存在します。偉人伝に触れるうちに、とりわけ自分が共感を覚え、魅力を感じる人物に必ず出会うはずです。
そのすべてを真似することは無理だとしても
「この人のこんなところは、ひょっとしたら自分にもできるかもしれない」
そう思える部分が少しでも見い出せれば、そこから人生は開けてゆくのです。
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石堂寺:南房総三古寺特別公開

南房総三古寺特別公開、最後は石堂寺です。お寺に到着し、本堂に行きましたが、御開帳している雰囲気はありません。また、多宝塔も扉が閉まっています。
「どこで御開帳をしているのだろう」と思いましたが、“寺務所はこちら”という案内がありましたので、そちらに行く事にしました。

寺務所に入るとお寺の方がおられ、こちらが受付でした。拝観料200円を払い、奥に進むと、「波を彫らせたら天下一」と言われた江戸時代の彫刻大工・武志伊八郎信由の彫刻が16枚ありました。

一枚一枚をじっくり見る時間はありませんでしたが、どれも良いものでした。これら伊八の作品も千葉市美術館で開催される「仏像半島」に展示されるので、その時にじっくり見たいと思います。

次は多宝塔に移動しました。
お寺の方が扉を開け、多宝塔の中に入ると、素晴らしい千手観音坐像が祀られていました。慶派らしい、キリッと引き締まった表情をしており、しばらく、その前から離れることができませんでした。



多宝塔には大日如来が祀られるものと思っていましたが、千手観音のような他の仏様が祀られることもあるんですね。

今回の南房総三古寺特別公開をとおして、南房総にも素晴らしいお寺があることを知れて良かったです。日本各地にはまだまだ訪れたことのない素晴らしいお寺があるのでしょうね。まだ見ぬ素晴らしいお寺との出会いを楽しみに、これからもお寺めぐりを続けたいと思います。
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