極楽寺のホームページでは、JR法隆寺駅からバスに乗るアクセス方法が紹介されていますが、近鉄の平端駅からタクシーに乗って訪れました。また観光寺ではありませんので、訪れる前に連絡を入れておいたほうが良いです。
お寺に到着するとインターフォンで到着した旨を伝え、御住職様に本堂へ案内してもらいました。
本堂の中央にはご本尊である立派な阿弥陀如来坐像が祀られていました。前日に法金剛院で定朝三阿弥陀の一つに数えられる阿弥陀如来像を拝観しましたが、その像に全く劣ることのない素晴らしいものでした。

阿弥陀如来像は平安時代の作で、造られてから一度も修復されていないそうです。また光背に大日如来の化仏が祀られており、真言宗の阿弥陀如来だと思いました。
脇侍は観音、勢至菩薩だと思いますが、よく見ると両像とも観音様です。元々、別のお堂に祀られていたものを現在はこのような形で祀っているそうです。
大きな二天像も両脇に祀られていました。

大日如来像です。お寺で仏像を拝観する時、正面に立つと見下ろすような形になることがあります。そのような時は是非、しゃがんで、仏像を見上げて欲しいと思います。そうすれば、仏像がずっと素敵になります。

本堂には他にも素敵な仏像が沢山安置されていました。是非、実際にお寺を訪れて、拝観して欲しいと思います。
次は、広島大仏が祀られているお堂です。広島大仏を拝観して、最初に感じたことは、ありがたい存在だなということです。大仏と呼ばれる大きな像は、大きな力で我々衆生を暖かく見守ってくれる如来が一番似合うと思います。


昨年5月に広島大仏と分かりましたが、それ以降に色々なことが分かったそうです。実は平安時代の仏像で、かなり修復されているのだそうです。また広島の前は山形県にあり、山形大仏と呼ばれていたそうです。
仏像には輪っかのようなものが取り付けられており、持ち運べるようになっていました。かってはこの輪っかを使って、像を運んだのでしょうか。
像は左右で表情が違うと教えていただいたので、左右から拝観しました。私には、向かって右から拝観した時は厳しいお顔、向かって左から拝観した時は優しいお顔に感じましたが、どうでしょうか。御住職様にもどうなのか聞きませんでした。是非、ご自身がどう感じるか、実際に訪れて拝観して欲しいと思います。
御住職様が広島大仏と分かったのは東日本大震災の二ヶ月後であり、これは偶然ではなく、何らかの意味があるとおっしゃていましたが、本当にそう思います。
広島大仏の前は山形大仏と呼ばれていたのならば、この大仏を復興大仏と呼べば良いのにと思いました。NHK広島局がドキュメンタリーを作成しているそうで、いずれ、この仏像が広島に一時的に里帰りする時が来るのだと思います。できれば、その後に東北にも訪れてほしいなと思います。