月刊致知1月号に掲載されている鈴木章さんと数土文夫さんの「命ある限り学び続ける」より。

クラーク博士といったら、皆さん「Boys, be ambitious」がまず出てきます。しかし、あれは札幌農学校を去る時に、たった一度口にしただけの言葉なんです。

しかしその前に、一貫して言い続けていた言葉があった。農学校が開校して、校則をどうするかとなった時、クラーク博士は「必要なし」と言ったんですね。そして「もし要るとしたらたった一つでいい。それは"be gentleman"だ」と。

だから、クラーク博士が在校八ヶ月で言い続けたのは「be gentleman」ただ一つだけだった。

また「be ambitious」を「大志を抱け」と訳したのが名訳だと私は思います。アメリカでは「ambitious」はいい意味では使われませんからね。野心、野望のことですから。

なぜ「大志」と訳したのか。それは「be gentleman」と言い続けたクラーク博士の言葉を、「野心」とは言えなかったのだと思います。だから「大志」こそが正訳だったと思いますね。
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