小浜でのお寺めぐり、次は多田寺です。仁王門がありましたので、覗くと仁王門ではなく、二天門でした。こちらの二天門で印象に残ったのは、踏まれている邪鬼。首が完全に曲がっています。ここまで激しく邪鬼を踏みつける四天王は記憶がありません。



歩を進めると「日本三大薬師如来」と書かれた案内がありました。日本三大薬師如来、奈良の薬師寺は入っているだろうと思いましたが、後の一つが思いつきません。受付で拝観料400円を払い、案内書を受け取ると、そこに
・「奈良の薬師寺」
・「出雲の一畑薬師」
・「若狭の多田薬師」
とありました。

仏像拝観の前にお寺の方が鐘の撞き方について教えてくれました。「願い事を入れる」ため、両手の形が「入」になるように綱を握って、鐘を撞くのだそうです。鐘の下に玉砂利がありますが、玉砂利があるお寺は珍しく、玉砂利には願い事が入りやすい(叶いやすい)という効果があるそうです。



また鐘を撞く時に力一杯撞く人がいますが、こちらの鐘は力を抜いて軽く撞くのだそうです。それを聞いて、鐘を撞きましたが、力を抜きすぎていたようで、ほとんど音がなりませんでした。よって、二回目を撞きましたが、今度は上手く撞くことができました。

本堂の中に入るとまずは着座して話を聞きました。中央の厨子の中には薬師如来立像が安置されており、薬師如来といえば、左手に薬壺を持っていますが、こちらの薬師如来像は薬壺を持っていません。これは薬に頼らずとも病が治るようにという意味があるそうです。

厨子の中には薬師如来以外に日光菩薩月光菩薩が祀られていますが、日光菩薩は頭上に十一面観音が持つ菩薩面を有するので十一面観音と判断する人もいるそうですが、お寺では、日光十一面観音菩薩と呼んでいるそうです。

また日光、月光菩薩は一般に向かって右が日光菩薩、左が月光菩薩ですが、多田寺では位置が逆になっています。これは山号の二番目の漢字(上が「明」で下が「火」という漢字)にちなんで、向かって左側に日光菩薩、右側に月光菩薩が安置されたのではないかと考えられているそうです。

厨子の脇には四天王像、左右には十二神将像が祀られており、お堂の右側には阿弥陀三尊像、百済観音、不動明王、左側には弘法大師像が祀られているそうです。

お寺の方の話が終わった後、近くで拝観してもよいということになりましたが、仏様の近くでは話さないことと言われました。

薬師如来像は重量感があり、パワーを秘めているように感じました。左右の日光、月光菩薩像は普通の日光、月光菩薩像とは異なるので、神秘性を感じました。

多田寺では薬師三尊ばかりに目がいってしまいますが、四天王像も良かったです。周りを睨んでいるその姿は一般の四天王像とは少し違う印象を受けました。



多田寺では素晴らしい仏像と出会え、またお寺の方から丁寧に説明して頂きましたので、気持ち良いお寺めぐりとなりました。
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