お堂に入ると、中央に閻魔大王、右側に、開山智覚禅師、奪衣婆、秦広王、宗帝王、五官王、左側に、変成王、泰山王、平等王、都市王、五道転輪王、延命地蔵菩薩の像が安置されており、迫力があります。
閻魔大王像は口を大きく開け、顔が赤く、しかも角のようなものもあるので、とても怒っているように感じます。お堂にいた参拝者の方々は皆、神妙な表情でそれぞれの像を見つめていました。
閻魔大王像の前に「閻魔大王の罪」と書かれた案内が今回も置かれていました。閻魔大王は日に三度、ドロドロに溶けた銅を口の中に注がれるそうです。それは、亡者を地獄に落したという罪からです。ですので、閻魔大王は亡者を地獄に落としたくないのですが、亡者が生前に行ったことを知ると、どうしても地獄に落としてしまうそうです。
それを受けて、「閻魔大王の願い」という案内もあり、そこには、全ての人々が現世で悪事を成さず、良い行いのみ行うことが閻魔大王の願いですと書かれています。
私は「閻魔大王の罪」を最初に読んだ時、とても驚き、この内容が忘れられません。閻魔大王の願いが実現するよう、日々心がけたいです。