海龍王寺からバスで近鉄奈良駅まで戻り、そこから徒歩で不空院まで行きました。歩くと結構距離がありましたが、奈良公園の鹿を見たり、春日大社の鎮守の森(春日山原始林)の中を移動したりしましたので、楽しみながら歩くことが出来ました。

不空院に到着すると拝観料を払い、お堂の中に入ります。こちらも説明の方がおられ、着座して、説明を聞きました。

不空院の山号は春日山で、春日山と書かれた額も掲げられていました。額を見ながら「どう読みますか」と聞かれ、「かすがやま」と答えましたが、答えは「しゅんにちざん」でした。

不空院には、鑑真が逗留していたり、弘法大師空海が住んでいたことがあるそうです。堂内右側に江戸時代(?)に描かれた境内図が掲げられてあり、そこには八角堂が描かれていました。興福寺・南円堂が八角堂で、不空院の八角堂は南円堂の試みのお堂だったそうです。

本尊の不空羂索観音像は、顔が一つで三眼八臂です。南円堂の不空羂索観音像と似ていますが、結跏趺坐で上になっている足が逆だそうです。南円堂の試みのお堂があったので、こちらの像も南円堂の像の試みの像かと思いましたが、その点はよく分からないそうです。

観音像の前に二頭の鹿(向かって右がオス、左がメス)と鏡が置いてありました。鏡は春日明神であり、不空院では春日明神の化身が不空羂索観音なのだそうです。

観音像の向かって左には弁才天像が祀られていました。手が八臂で、光背に如意宝珠がある像でした。右には弘法大師像が祀られていました。不空院は弘法大師が住んでいたという話がありますので、弘法大師は重要な人物なのだと思います。

不空院は駆け込み寺でもありました。実際、昭和四年に駆け込んだ方がおり、その人は久米寺で出家されたそうです。

説明の後、説明員の方に双眼鏡を貸して頂き、不空羂索観音像と弁才天像を拝観しましたが、肉眼で見るのとは随分印象が違いました。肉眼ではいまいちハッキリしなかった額の目もはっきりと分かりました。

お堂を出た後、お堂の外にあるえんきりさん(法竜大善神)とえんむすびさん(黒竜大神、市岐姫大神)にお参りしました。不空院では説明員の方が丁寧に説明して下さり、とても良い拝観ができました。

(追記)奈良でのお寺巡りが終了して京都に戻った時、ヨドバシカメラで単眼鏡を買ってしまいました。

不空院
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