下の画像にあるように特別展への入口には赤い鳥居が並んでおり、良い雰囲気をかもしだしていました。

展示は
1.お稲荷さんの由来
1-1. 伏見稲荷大社の鎮座
1-2. 仏教との習合
1-3. 描かれたお稲荷さん
1-4. お稲荷さんと狐
2.近世お稲荷さんの流行
2-1. 江戸・大坂のお稲荷さん
2-2. 錦絵のなかのお稲荷さん
2-3. 広まるお稲荷さん
3.さまざまなお稲荷さんの世界
3-1. お稲荷さんの朱印
3-2. さまざまなご利益
4.武蔵府中のお稲荷さん
4-1. 府中のお稲荷さんしらべ
4-2. 屋敷神とお稲荷さん
4-3. 府中の初午行事
から構成されており、正にお稲荷さんの世界です。
1-2の「仏教との習合」では、荼吉尼天の像や曼荼羅(画)が展示されており、興味深かったです。また、伏見稲荷大社付近で売られている稲荷心経も展示されており、次に伏見稲荷大社を訪れた時には購入しようと思いました。
1-3の「描かれたお稲荷さん」では、同じお稲荷さんでも、翁、荼吉尼天、女性、男性と様々な姿で描かれているものだと思いました。
1-4の「お稲荷さんと狐」では、日本各地のお稲荷さんを祀る寺社の授与品が一堂に展示されており、それらを見て回るのは楽しかったです。
また、
伏見稲荷が伝える由来では、昔どんな願いも叶える力を持つ夫婦の狐が伏見稲荷に詣で、お稲荷さんの眷属(使い)になったという。そのため、お稲荷さんには狐像が対になって配置されている場合が多い。
という案内が印象に残りました。
2-1の「江戸・大坂のお稲荷さん」では、江戸稲荷番付や大阪稲荷大明神百社めぐりが展示されていました。購入したブックレットに、江戸・東京近郊お稲荷さん分布図、京都、奈良、大坂周辺の主要なお稲荷さん分布図が紹介されていましたので、それらのお稲荷さんは是非、訪れようと思います。
2-3の「広まるお稲荷さん」では、日本三大稲荷、日本五大稲荷と呼ばれている寺社が紹介されており、予想よりはるかに多くの寺社がそこに属していることに驚きました。こちらも紹介されている寺社全てにお参りに行きたいです。
3-1の「お稲荷さんの朱印」は、お稲荷さんを祀る寺社の朱印だけを頂いた朱印帳が展示されており、想観な眺めでした。今回の特別展の為に集めたのかも知れませんが、博物館の方にかなり御朱印マニアな方がいらっしゃると思いました。
「お稲荷さんの世界」は小さな展示でしたが、とても楽しめました。平成23年は伏見稲荷が鎮座して1300年になるので、それを記念してこのようなお稲荷さんの展示会が色々開催されることを希望します。