伝香寺を出た後、JR奈良駅に戻って、バスに乗り、バス停「大安寺」で下車しました。大安寺という名前のバス停ですので、大安寺のすぐ近くにあると思ったのですが、目の前にあったのはスーパーのイオンだけでした。

幹事の方の先導でバス停からしばらく歩きましたが、途中に美しい桜やゆったりした奈良の風景を楽しむことができました。大安寺に到着して境内に入ると本堂で何やら法要が行われています。後で知ったのですが、この日は天平交流会というイベントが行われており、到着した時は丁度、菩提遷那1250年御遠忌法要・菩提遷那御影開眼供養会が行われていた時でした。

本堂では法要が行われていましたのでまずは馬頭観音が祀られているお堂に行きました。お堂に上がると中央に馬頭観音立像が祀られており、しばらく拝観しているとお寺の方が説明をしてくれました。

馬頭観音像は天平仏で一木造りだそうです。「仏像大好。」という番組でも紹介していたように、頭の上に馬がおらず、また胸と足首に蛇が彫られていました。

こちらの馬頭観音像は厄除け馬頭観音として知られています。馬は食物をたくさん飲み込むので、悪、厄も飲む込むとして信仰されているそうです。

右壇には弘法大師像、左壇にはアシュク如来像が祀られていました。アシュク如来は印相が阿弥陀如来のものだったので、阿弥陀如来像かと思っていました。

お堂を出ると本堂の法要が終了していたので、本堂に上がりました。本尊の十一面観音像にお参りする方々が並んでおり、その列に並びました。十一面観音像はゆっくり拝観というわけにはいきませんでしたが、優しいお顔をされた観音様でした。

最後は七体の天平仏(不空羂索観音、楊柳観音、聖観音、持国天、増長天、広目天、多聞天)が安置されている宝物館を訪れました。こちらでもお寺の方の説明がありました。大安寺はかっては大きなお寺で、東大寺ができるまでは日本一の伽藍だったそうです。七重塔があり、それは70メートルの高さだったそうです。

不空羂索観音像は手が短く感じます。これは後世の補修のためだそうで、補修した仏師がこれで良いと思ったのでしょうと話をされていました。楊柳観音像は石帯のベルトが特徴だそうで、これは「仏像大好。」でも紹介されていた話です。

四天王像は四体の内、内側の二体が少し背が高いです。これは今の四天王像はセットで作られたものではなく、別々の場所に祀られていたのがお寺の縮小により、一箇所に集められたからだそうです。

同好の方に感想を聞くと馬頭観音像や楊柳観音像が良かったという人が多かったですが、私は不空羂索観音像が良かったです。憤怒の表情をした馬頭観音像、楊柳観音像よりも慈悲の表情をした不空羂索観音像の方が観音様らしいと感じます。
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