昨日の記事の続きです。明王院を訪れた後、杉本寺に立ち寄り、昼食を取った後、覚園寺を訪れました。

覚園寺は境内を自由に散策するのではなく、お寺の方の案内で境内を散策します。案内は10時から1時間毎に15時まであります。私は13時の回に参加しようと12時40分ぐらいから境内にいましたが、雨のためか結局、私以外に参加者は現れず、お寺の方とマンツーマンで散策することになりました。

まずは愛染堂から案内です。愛染堂という名前の通り、中央に愛染明王、左右に不動明王、あしゅく如来が祀られていました。あしゅく如来が十三仏の仏様です。また不動明王像は鉄製で、大山の不動明王像を造る前に試しに造られたものだそうです。

愛染堂は有料区間外にありますので、受付で拝観料500円を払い、本堂(薬師堂)に向かいます。薬師堂に入ると、薬師三尊が見上げる位置に安置されています。薬師三尊ですが、薬師如来像が先に造られ、それから100年程後に日光、月光菩薩が造られたそうです。顔に関しては、薬師如来は丸顔、両菩薩は面長、光背に関しては、薬師如来は細かい、両菩薩は力強いなどの違いがあるそうです。

両菩薩、特に日光菩薩は現代的な美しい顔をしていると思います。また月光菩薩の光背の化仏は注目です。天使のような化仏で、羽根のようなものもあります。じっくり拝観していたいところですが、時間が限られていますので、次のお堂に移動します。

地蔵堂は黒地蔵尊が祀られています。黒地蔵尊には、地獄の罪人の苦しみを少しでも和らげようと鬼に代わって火を炊いたため、「黒くすすけている」という伝説があり、確かに体は黒くすすけていました。
また、しゃもじのお守りがあったので、理由を尋ねると「しゃもじはご飯をすくう」、「お地蔵さんは地獄に堕ちた者をも救う」という“すくう”つながりから、しゃもじのお守りがあるそうです。

最後は特別公開されている千体堂の中に入りました。中央に六体のお地蔵様が祀られており、六道にいるそれぞれ者を救うお地蔵さんです。また、周りに小さな千体地蔵と呼ばれるお地蔵さんが祀られていました。

昔、千体地蔵の一体を借りて家に持って帰り、願い事が成就したら、新しく一体のお地蔵さんを作り、借りたお地蔵さんと合わせ、二体を奉納したそうです。新しいお地蔵さんを奉納するのは、黒地蔵尊の徳を多くの人と分かち合いたいということだと思います。

千体地蔵は全くの素人の人が彫ったものですが、しっかりとした像でした。現在はそのような風習は途絶えているそうで、全くそのままは難しいでしょうが、現在風にアレンジして、再開できないものかと思います。

覚園寺には何度か訪れたことがありますが、参加者が私一人でマンツーマンで案内されたのは初めての経験でした。秋の紅葉の季節などは一回の説明で百人ぐらい参加することもあるそうです。これからも年に数回は覚園寺を訪れたいと思います。


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