その御姿を初めて拝観した時、「小さいな」と思いました。会津三観音の内、他の観音様(立木観音、中田観音)が大きかったので、無意識に鳥追観音像も大きいと思っていました。また、こちらの観音様は右手の指で輪っかを作っており、阿弥陀如来のような印をしているので珍しいと思いましたが、後で調べると右手で輪っかを作る聖観音像は結構あるようです。
観音様を拝観した後、身代わりなで仏として信仰される金剛力士像を撫でました。平安時代初期の作で県の重文に指定されている仏像ですが、お腹の辺りに布のような物がまかれており、そこを撫でるようになっていました。平安時代初期の仏像だからといって、ガラスケースの中に展示されるよりも、このように現役で信仰されている方が金剛力士像も嬉しいと思います。
そして、堂内のだきつき柱にだきつき、十二支守り本尊等を拝観しました。その後、境内の紅葉を眺めていると、左甚五郎作の隠れ三猿の紹介をしてくれるとのことで観音堂に戻りました。


三匹の猿とは
・鷹に襲われた猿(難よりかくれサル)
・鷹は猿を見失い難を逃れた猿(難をのがれサル)
・手枕で丸く眠っている猿(安楽に暮らしサル)
です。
三猿を探し得た者は幸運が開き、“福まさる”として有名だそうですが、正直、初めての方が一人で全部見つけるのは難しいと思います。でも、「一人で見つけなければいけない」とは書かれていませんので、知っている人に教えてもらって探しても同じように幸福が開くと思います。